「大和魂」で日本を元気化

2009/6/27() 午前 7:52

 

<保存版>

 「大和魂」で日本を元気化

  平成志事術マーケティングコンサルタント・西川りゅうじん2009.6.27 産経新聞より

 

 「不況だ、不況だ」と何でも不況のせいにするのを「不況活動」と呼んでいる。不況の布教活動はSTOPすべきだ。そんな何でも不況のせいにする卑怯な輩は、「この不況者めが!」と日本から吹き飛ばすべきである。

 

 昭和20年の終戦から64年。

 大正12年の関東大震災から86年。

 明治元年から141年。

 

 近頃、「100年に1度の経済危機」という言葉を聞かない日がないが、幕末維新、大震災、戦中戦後の国難と比べて、一体、どこが危機だというのか? どこが不況なのか? 

  私たちがそんな繰り言を繰り返していれば、日本国の英霊たちが「甘ったれるのもいいかげんにしろ」と飛び起き、こぞって誇大広告だとJARO(日本広告審査機構)に訴え出るに違いない。

 

 「ありがたき御代にうまれてやくだてる そのよろこびにわれはゆくなり」

 (岩手県出身 佐藤新平 23歳)

 

 「かへらじと思ふこゝろ乃ひとすじに 玉と砕けて御国まもらん」

  (栃木県出身 菊地誠 22歳)

 

 「散る桜残る桜も散る桜 九段の花の清き散り際」

  (陸軍特別幹部第1期生 宮内秀治 17歳)

 

これらは、いつも枕元に置いて就寝前に拝読させていただいている、

 『知覧特別攻撃隊』(村永薫編)、

 『父へ、母へ、最後の手紙』(辺見じゅん編)の中から引用させていただいた辞世の歌だ。

 

  彼らが、今、よみがえったらどうするだろうか? 彼らは、今、私たちにどう生きてもらいたいだろうか? そう考えると、ちっぽけな悩みなど消し飛んでしまう。

  自分が日本の歴史始まって以来の幸せ者、世界一の果報者だという気がしてくる。現在の日本の豊かさは、今を生きる私たちの力で築き上げたわけではない。もともと日本は資源が乏しい。この100年間、世界の主要なマーケットであった欧米からも遠い。

  産業革命以降、世界をリードしてきたコケイジャン(白人)ではなくモンゴロイド(黄色人種)がほとんどの国だ。戦後、国土は灰燼に帰した。

 

  そんなハンディをかんがみれば、明治維新を迎えたとき、日本が欧米に伍して発展するよりできない理由を挙げる方が簡単だったに違いない。戦後も、もう日本は立ち直れないと考える方が普通だっただろう。バブル崩壊後の失われた10年とは言っても、日本の歴史を振り返ってみて、あるいは世界中を見渡してみて、本当にそこまで自信を喪失するほどひどい状態だったのか。海外から来た人たちは「日本のどこが不況なの?」と言っていた。

 

  “バブル・シーラカンス”と揶揄される小商人が申し上げるのは口幅ったいが、私たちが忘れているのは先達が持っていた「大和魂」に違いない。

  大和魂とは、吉田松陰が

 「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」と述べた不動の志と、

紫式部が『源氏物語』の中の「才(ざえ)を本(もと)としてこそ大和魂の世に用ゐらるる方も強う侍(はべ)らめ」

(大和魂をいかに生かして使うかは学問の基本があってこそできるのだと思います)で意味した現実に対し柔軟に対処する英知であろう。

和魂洋才の洋才一辺倒ではなく、「大和魂=大きな和の魂」を取り戻すことこそが日本経済“元気化”の基である。(にしかわ りゅうじん)

 

 

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銘柄固定式サヤ取り

2009/6/20() 午前 8:20

 

  銘柄固定式サヤ取りとは、異銘柄を組み合わせることにより、

 自分だけの銘柄を生成することである。

そして、生成した銘柄のうねり、リズムを取る。

 

  林輝太郎先生、栗山さんが、株のサヤ取りにおいて

「サヤだけをみて売買する」と言っているのと同じことではあるが、

 「自分が生成した、世界で唯一つの銘柄を売買する」と考えたほうが潔くてよい。

  そうすると、その値動きは自分だけのものであるから、

 天上天下唯我独尊、他人に聞く必要はない。

 自分だけのサヤ取りに単純化し、反復することで上達が可能になる。

 

  ついでに言うと、筆者は栗山さん流の軸銘柄方式はやらない。

 

  軸銘柄方式はサヤ取りの初心者が、銘柄を決めるための方便であって、一旦組合せを決定したら、銘柄固定式サヤ取りを行ったほうがよい。

 

  軸銘柄方式は脇銘柄を変えることにより、銘柄選択による当て物的要素が発生するだけでなく、軸銘柄を本玉としたツナギ売買に近いため、サヤ取りの本筋から外れていると思っている。

 

  技術を身につけ上達するには単純化して反復しなければならないのに、サヤ取りの組合せを変えてしまったら、継続的な変動感覚が得られない。

 

  サヤ取りの銘柄には軸も脇もない。サヤ取りの銘柄はどちらも軸銘柄だから、組み合わせを固定して時期を待つように心掛けるべきである。

 

  サヤの周期を過去に遡って調べたにせよ、突然、なじみのない脇銘柄を組合わせて売買すれば、本質的には片張りの当て物と変わらない。

サヤの周期は過去のものであって、再現される保証はまったくないからである。

 仕掛けた後サヤの周期が乱れると不安感がつのり、結果的にうまくいかないことが多いのである。

 

  うまくいかないと、時期を待つことをせずに、脇銘柄が悪いと考え、またサヤの周期を過去に遡って調べて組合せを変える。

 堂々巡りで、結局、株のサヤ取りを断念することになってしまう。

 

  そうでなくても、心理的不安があると、大枚数による本格的サヤ取りに進むのは難しいのである。

 

 

 

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福澤桃介式

2009/6/16() 午後 8:46

 

  パンローリングのサイトで福澤桃介の著作が文庫で出版されたのを知り、早速買った。その前には山崎種二氏の「そろばん」も文庫で出版されていて、近頃パンローリングはいい仕事をしている。

 

  福澤桃介、山崎種二、いずれも相場で大成功し、終わりを全うしている稀有な大相場師。あやかりたいものですね。

 

 書評『福澤桃介式』パンローリング 文庫判 224735 (税込)

 

 周知のとおり、福澤桃介氏は日本相場史上屈指の大成功者であるとともに、相場で儲けた巨額の資金をもとに関西電力の基礎を築き上げた、

 日本資本主義史上の偉人、傑物である。我が国において、これほどの資本主義的成功者は、もはや出現しないだろう。

 

  本書は福澤桃介氏が慶応義塾の後輩に対する講演を集めて出版したものであり、後輩に対する暖かい思いやりに満ちた人生の指針である。

だから、すべてが本音で語られていて嘘がない。

 

  我々、相場人にとっての目玉は、なんといっても

「第三章 金儲けは株にあり」である。

 福澤桃介氏が説く「株のやり方」は

 1.配当利回りを基準に売買する。割高なときは手を出さないこと。

  2.会社が安全な銘柄を選ぶこと

 3.けっして借金しないこと

 オーソドックスで堅実なごく当り前なやり方あるが、これを守ることができる一般投資家は少ない。

 

  天才相場師 福澤桃介の相場の極意は次のように、あっさりと述べられている。

 「株式相場は、時の金利と配当利回りで定まるべきものだが、

 人気によって始終この圏外に逸出する。

そうしたときに、安全に金を儲けるための道ができるから、

その人気を利用して金を儲けるべきである。」

 

  筆者は「人気によって相場が行き過ぎた時の逆張りが金儲けのチャンスである。」

と解釈したが、はたして、どうであろうか。

 

☆株のやりかた

 世界中で金をこしらえる一番やさしい方法は株の売買である。

この辺が騰貴の極点と見定めたら売る。

その後、株が下落するのを待って買う。

また、騰貴したのを見定めたら売る。

なんでもない、とても簡単なことである。

 

 株は、商品と違って利息(配当)を生じる。

 値下がりしても利息は入るし品質の劣化はない。

 2年、3年もっていても、決して損にならないということは、とても幸せなことである。

 

 対して、商品は利息を生まないし、倉敷料も払わなくてはならない。

さらに品質の劣化も心配だ。

 所有している期間が長いだけ価格は下がる。89

 

 土地は売りたくても、すぐには売れないが、株は即座に売れる。

 

 不動産、商品の保管には大きな場所が要るが、株はポケットに入れておける。

ゆえに株は投機に最適である。90

 

 株で儲けるには配当利回りで買うことである。配当利回りが良い株を100円で買う。

 割安に買ったものは150円で売る。あまり欲をかくと、儲けそこなう。

 

また、安全を重視して銘柄を選ぶこと。

 郵船、鐘紡等基盤が強固なものを選び、会社の基礎が薄弱な銘柄は買ってはならない。

 配当利回りがよくても、倒産してしまえば大損する。93

 

 株に費やす資金

 全資金を投入してはいけない。

 借金は絶対いけない。借金するから破産する。

 世の中で借金ほど人を不幸にするものはない。

 

 借金のための信用など不要なものである。信用という、金を借りる道があればあるほど深みにはまる。

 

 世の中に銀行という人を滅ぼす道具があって、人の財産を根本から取り上げてしまう。

 銀行は、株式売買において人を滅ぼす一大機関である。

 

 日露戦争後の反動で、株で失敗し、倒産したものの多くは銀行から金を借りた人である。94

 故に、投資家、起業家を滅ぼすものは銀行である。95

 

 株の売買の注意点をまとめると

 1.配当利回りを基準に売買する。割高なときは手を出さないこと。

  2.会社が安全な銘柄を選ぶこと

 3.けっして借金しないこと

 

 株式相場は、時の金利と配当利回りで定まるべきものだが、人気によって始終この圏外に逸出する。

そうしたときが、安全に金を儲けるための道ができるので、その人気を利用して金を儲けるべきである。97

 

☆相場

 長くやっていれば、いつかやられてしまう。人間は勝ちを重ねれば止められなくなるが、いつまでも勝ち続けることはできない。5

 

 自分には相場で儲ける腕かあると信じながらも、あえてそうしないのは、奈落の底に落ちるのを恐れるからである。52

 

 株が上がるというのは麦酒に泡が立つようなもので、泡が消えてしまえばもとの木阿弥。58

 

いまでも、株の売買をしているが自分の全財産をかけたりしない。62

 

☆金というもの

結果的に金ができても、それほど面白くない。

 金というものは、持ってみるとそれほど楽しいものではない。

 金を儲ける過程が面白いのである。50

 

 起業者があって始めて国富が増進する。8

 

 

 

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鳩山邦夫 更迭

2009/6/13() 午前 4:02

 

  鳩山邦夫が更迭されました。この御仁、感情の振幅が激しく、事の大小にかかわらず感情激発。

 

  草薙事件の時も「事実であれば、 めちゃくちゃな怒りを感じている。なんでそんな者をイメージキャラクターに選んだのか。 恥ずかしいし、最低の人間だ。絶対許さない」

  普通、大臣ともなれば、もうすこし落ち着いて発言するものですが、これじゃ、まるでそこらの“ガキ”と同じじゃありませんか。麻生太郎もガキを大臣にしちゃいけません。

 

 絶対許さないとか、俺が正義だとか自分の感情を中心に思考をする人は、一言でいって、大臣の器ではなかったということですね。

 

  たしか、最初は自民党竹下派に所属していて、竹下派が落ち目になったら、さっさと見切りをつけて兄貴と一緒に離党して、民主党とかいう売国政党を、社会党の残党と結成した。

  しかし、待遇に不満があったのか兄貴とケンカしたのかは知らないが、あろうことか、今度は民主党を離党して自民党に舞い戻ってきた。

 

  りっぱな男というのは、こういう卑怯な行動はしないものであって、

 鳩山邦夫のような人は、いわゆる変節漢といって卑怯者に分類されます。

  卑怯者の振りかざす正義は汚いものに決まっていますから、世間一般は信用しません。

 

  それを、ヒーロー気取りで周囲の迷惑もかえりみず暴れまわる。

 頭が悪いから、発想も滅茶苦茶で、かんぽの宿を国民の財産という。

 現在の かんぽの宿は民間企業の財産であることが、わからない。

しかも、かんぽの宿は年間数十億の赤字を垂れ流している劣悪な不良資産なのに、「西川さんは国民の財産をかすめとろうとしたのに加わった。」と決めつける。

 

  かんぽの宿という不良資産をいっぱい作って、国民の財産を掠め取ったのは、貴様の部下の郵政省にいた役人達じゃないですか。国民をバカだと思って嘘を言っちゃいけません。

 

  もっと傑作なのは、自らの天下の愚行を英雄 西郷隆盛になぞらえて記者団に語っていることです。

  「西郷隆盛が征韓論の時だが、ずっともめ続けて最後に「岩倉公、あやまてり」と叫ぶ。それで政府を去る。西郷隆盛も信念の人だから、自分が正しいと思ったことが通用しなかったので潔く去ったわけで、私も政府、内閣を去ることは躊躇しなかった。

 『政府に尋問の筋これあり』という西郷隆盛さんの有名な言葉があるが、そういう心境だ。」

 

  鳩山邦夫さん、あなたは誇大妄想狂ではないでしょうか。

 悪いことは言わないから、一度、精神科医に診てもらったほうがいいですよ。

 

 【誇大妄想狂】 誇大妄想に陥った精神分裂病。

  自分の現在の状態を、実際よりもはるかに大げさに評価して、事実であるように思いこむこと。

  自信に満ちた躁病患者に多く見られる。

 【躁病】

  躁鬱(そううつ)病の躁状態のこと。

 気分爽快で、精神運動性興奮が起こり、じっとしていられず注意がすぐ別のものに向けられていく。

  多弁、大言壮語し、脱線行為などがみられる。(小学館国語大辞典より)

 

 

 

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『林輝太郎相場選集』 誤植正誤表

2009/6/12() 午前 7:00

 

ツナギ売買の実践 は滅茶苦茶で40箇所以上 校正ミスがあります。

 恐らく、バイトに原稿を作らせて校正をしなかったのでしょう。

 

 誤  ⇒     正

 

○ツナギ売買の実践

 p1

 誤認⇒ 認識

 

 p14

 日立を一株⇒ 日立を一万株

うりそこねて⇒ 売りそこねて

現場を渡せば⇒ 現物を渡せば

利益を払わせたうえ⇒ 利息を払わせたうえ

 

p29

 歳月⇒ 限月

 

 p34

ダブリ

現物市場の価格変動のリスクを回避する取引で設定することによって

 

p41

年長の蓄積⇒ 長年の蓄積

 

 p49

われわれには、個々の⇒ われわれにとっては、個々の

 

p49

 増額増資⇒ 倍額増資

 

 p52

おぼろげながら見当さえ⇒ おぼろげながらの見当さえ

 

p55 「 」落ち

 は、ツナギ売買の手法を利用して 〜 ホジションを転換してゆくやり方なのである。

⇒は「ツナギ売買の手法を利用して 〜 ホジションを転換してゆくやり方」なのである。

 

 p55

ドテンをくりかえして往復を取るのか

⇒ ドテンドテンをくりかえして、いわゆる往復を取るのか

 

p56

 異銘柄(同限月、異番限月)利用して

⇒ 異銘柄(同限月、異限月)を利用して

 

p57

すなわち、⇒ すなわち、たとえば

 

p58

しながら)、⇒ しながら)

 

 p58

それをこれから解説してゆくのが目的である。

⇒ それをこれから解説してゆくのが目的である――と言ったほうがわかりやすかったかもしれない。

 

 p58

そして株式の場合、⇒ そして株式の場合

 

 p59

の三つの銘柄、あるいは、⇒ の三つの銘柄、あるいは

 

p59

の二銘柄で行うようなときは、商品の

⇒ の二銘柄で行うようなときは(現実にそういう人がいる。このことは、あとで説明する)商品の

 

p59

いわゆる「早い売買」(リズム取り)になるし、一方ゆっくりした売買

⇒ 一方はいわゆる「早い売買」(リズム取り)になるし、一方はゆっくりした売買

 

 p66

 異名柄ではツナギといっても⇒ 異銘柄ではツナギといっても

 

p68

 (立ち会い日で)七日間⇒ (立ち会い日で)二七日間

 

 p72

B 異名柄の場合は⇒ B 異銘柄の場合は

 

p75

 異名柄ならなおさらである。⇒ 異銘柄ならなおさらである。

 

 p87

 「(6)典型を⇒ 七二頁「(6)典型を

 

p92

はずだから⇒ はずであろうから

 

p93

C常に⇒ Cよって常に

 

p110

それこそ秘伝ともいえるものである

⇒ それこそ秘伝ともいえるもので(プロでもそう思っている人が多いので)ある

 

第一 ⇒ だいいち

 

p113

 少ない)しかし、株式に⇒ 少ない)、株式に

 

p122

A買い玉⇒ A売り玉

 

 p142

すなはち、ヘッジ取引には⇒ すなわち、ヘッジ取引には

 

p148

すなはち倉庫と⇒ すなわち倉庫と

 

p154

 理論上は異名柄でも同銘柄でも同じことで利息をあげられればよいのだが、異名柄だと「欲が出る」し「投機的になりやすい」し「コストダウンの意識が薄れる」ので、

 

⇒ 理論上は異銘柄でも同銘柄でも同じこと(利益をあげられればよい)だが、異銘柄だといわゆる「欲が出る」し、「投機的になりやすい」し、「コストダウンの意識が薄れる」ので、

 

 p155

 半年位して⇒ 半年くらいして

 

p156

 一般の現物売買ではしない人が多いのだが、⇒ 一般の現物売買ならなおさら照合しない人が多いのだが、

 

 p156

 「玉帖」「値板」「証券会社からの照合書」は必ずチェックすることとした。

 

 玉帖

  値板

  証券会社からの照合書

は必ずチェックすることとした。

 

 p156

ゆく)ことに慣れるまでにある程度の日数が必要であるが、この人はコンピュータが使えるのでデジタル感覚はもともとあり、株式売買については少し経験があるので、約三ヶ月で自分に出来そうに思えてきた、といっていた。

 

⇒ ゆく)のが慣れてくるのに、どうしてもある程度の日数が必要であるが、この人はコンピュータが出来るのでデジタル感覚はもともとあるうえに、株式売買については少し経験があるので約三ヶ月で自分に出来そうに思えるようになった、といっていた。

 

 p166

 歳月の発表⇒ 限月の発会

 

 p170

 考え方⇒ 「常識」

 月末の収支⇒ 月末の終値

 

 p172

 生ずるわけではないか⇒ 生ずるわけはないではないか

 

p173

 「常識」の誤りに⇒ あまりの「常識」の誤りに

 

p177

いったん手仕舞いにしてしまう⇒ いったん手仕舞いしてしまう

 

p192

 松田⇒ マツダ

 

p195

で二桁⇒ で二行程

 

 p203

さらに有利だから⇒ さらに有利だからと

 

p208

ここから上げ相場⇒ ここから下げ相場

 

 p220

 場張⇒ 場帳

 

 p255

 五%のコスト⇒ 五%のコストダウン

 

p233

ツナギ売買一種⇒ ツナギ売買の一種

 

 

○株式成功実践論

 p85

この株価操作は大蔵相自身の手によって⇒ この株価操作は大蔵省自身の手によって

 

p85

 各マスメディアは大蔵相自身が⇒ 各マスメディアは大蔵省自身が

 

 

○相場金言集

 p56

 私が死ぬほどの⇒ 私は死ぬほどの

 

p65

 平均値は上げっぱなしと⇒ 平均値は上げっぱなと

 

p69

 証拠金が株券だらけの客⇒ 証拠金が株券だけの客

 

 p99

 明治四年⇒ 明和四年

 

 p139

 手段に賭けるのではなく、⇒ 手役に賭けるのではなく、

 

 

○売りのテクニック

p79

 窮極⇒ 究極

 

 

○相場師スクーリング

p30

 抜け

大阪は(ホンネを重んじる)

 

 p32

 抜け

(客殺し営業は、)

 大阪の方がひどい様な気がする。が、固定客は非常に優遇する。それと反対に、東京では、客殺し営業は、尻尾を出さないようにスマートだか、陰湿で中途半端である。固定客も特に優遇するほどでもない。

 

 p58

 「市場を破綻する」という⇒ 「市場を破壊する」という

 

p116

 「粗末さ」は⇒ 「お粗末さ」は

 

p167

A株式市場(制度)⇒ A貸株市場(制度)

 

 p251

 当然の⇒ 正しい

(93/11研究部会報の原本と相違)

 

 

○うねり取り入門

 p35

 二〜三〇〇万円⇒ 二三〇〇万円

 

 p188

 立場義正氏においても⇒ 立花義正氏においても

 

p224

 六ヶ月規模効果⇒ 六月規模効果

 

 p288

 毎日、新聞の経済面だけで⇒ 毎日新聞の経済面だけで

 

○株式上達セミナー

p216

 『プロが教える株式投資』の著者である浩氏は⇒ 『プロが教える株式投資』の著者である板垣浩氏は

 

p364

 本書は一九九九年⇒ 本書は一九八六年

 

○商品相場必勝ノート

p72

 経済利益⇒ 経常利益

 

 p167

 興味的要素を排除すれば ⇒ 趣味的要素を排除すれば

 

興味的要素の排除は ⇒ 趣味的要素の排除は

 

p171

 限月の分散に進むやり方 ⇒ 限月の分散に進むやりかた

 

具体的なやり方 ⇒ 具体的なやりかた

 

p173

”しゃべり方” ⇒ ”しゃべりかた”

 

やり方の説明 ⇒ やりかたの説明

 

 体験のし方の説明 ⇒ 体験のしかたの説明

 

 

 p175

やり方を少し ⇒ やりかたを少し

 

 

 

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紡績会社のツナギ

2009/6/11() 午前 7:46

 

ある大手紡績会社が、NY綿花取引所で定期を大きく売り建てしていて、

その売り玉を期先へ乗り換えては、その度ごとに損をしていた。

 

 不思議に思った商品取引仲買店のW.H.ハバードは、

その理由を紡績会社の担当者に尋ねた。

 

 「今の綿花相場は法外に高すぎるうえ、

 先日、発生した生糸相場の暴落が気がかりである。

 綿花相場も同じ様に暴落するかもしれない。

 

 暴落した場合、当社が高い綿花で製造した綿製品の売約が取り消されるかもしれない。

その危険を保険ツナギするために定期を売り建てしている。

 

 売約のキャンセルが発生するような事態になれば、

この保険ツナギは非常に効果的になる。

 

もし、暴落が起きなければ保険ツナギの売り玉は損になるが、それは製造原価の一部であると考えている。」

 (岩本巌著「相場は生きている 相場実践編」より)

 

 

 

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225一万円達成

2009/6/10() 午後 6:31

 

 本日の225は200円高。先物の高値はちょうど一万円でした。

 

ロイターの今日の株式見通し=

 「もみあい、上値重く日経平均1万円手前で足踏み」

となっていましたが、はずれでしたね。

 

そのロイターによれば「先物主導で上げた」ということですから、

 6月のSQ値を高くしたい筋の仕掛けでしょうか。

 今週中は米国の株価も大きく下げる材料は無さそうなので、

 6月のSQ値は一万円以上になりそうです。

 

 SQ明けは、目標達成感から押すと思いますが、そこが今年の相場のポイントになるのかもしれません。

 3ヶ月で止まるのか、6ヶ月以上の上げになるのか。

 

 

 

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プロの単純な売買

2009/6/8() 午前 10:24

 

 林輝太郎先生の「うねり取り入門」には

「プロは単純なミスが少ない売買をする」と書かれている。

 

  しかし、うねり取り=銘柄固定売買のプロは一般的にはどういうやり方をしているのか、一番知りたい所がはっきり書かれていない。

  利益を確保し続けるのが非常に難しいうねり取りにおいて、プロの単純でミスが少ない売買がどのようなものか知りたいと思うのは人情である。

 「うねり取り入門」に成功したおばさん投資家やセミプロの話が多いのは入門書だからしかたがない。

  自分で考えることも大切だから、「ツナギ売買の実践」等、他の本も参考に推測してみた。

 

 立花さんはプロだが売買法は単純とはいえない。

 小豆相場の成功者立川さんの教えは「時期を待て」

 安さんは売りの乗換を持ち技にしていた。p25

バカラさんはツナギ売りで生活している。

コストダウンはツナギの基本である

 プロとして生活費を稼ぐに足る売買数は3万〜10万株。p285

プロは「ねばる」のと「休む」のが上手。p26

プロは指定銘柄のような一般的な銘柄を手がける。p25

プロの売買は利殖的である。

プロは小細工はしない。

プロは資金を減らす危険がある売買はしない。

 秘密の小部屋の住人は売りの立場の人

 同じアノマリーでも「三ヶ月周期」より

 「年末年始効果」「5月連休前後効果」のほうが強い。

プロはツナギ売りを一年に一回やる。p196

うねり取りの最終段階においてはツナギが決定的に重要である。p93

プロは「年末年始効果」を利用して12月、1月に買い、

  「5月連休前後効果」を利用して連休前後にツナギ売りを行って、

  その後の下げを取ることで1年から2年分の生活費を稼ぐ。(売りのテクニックp190)

 

  これらを基に推測すると、一般的なうねり取りのプロの単純な売買とは、

 『年末年始に買って、5月連休前後にツナギ売り、買い戻しは次の年末年始。その繰り返しで、効率よく生活費を稼いでいる』 のではないかと思われる。

 

  つまり「年末年始効果」「5月連休前後効果」という期節周期・アノマリーを利用したツナギ売買である。 

プロは資力があるから現株を所有した上で「5月連休前後効果」を利用して連休前後にツナギ売りを行い、その後の下げ相場をじっくり取る。

 必要に応じて「年末年始効果」を利用して11月〜1月に現株を買い増しする。

 年に一度の、売りと買いの「時期を待って」いる。

 

  期節周期を利用した売買という点では小豆相場のうねり取りと同じであるが、小豆は現物を持つことは困難で、無理して品受けしても供用期限がある。

  現株は小豆と違って質落ちや目切れがないから安心して品渡しができるという利点があり、それを利用しない手はない。

 

  だから、3万〜10万株の現株を持って、その裏付けによって年に一度の高値の時期を待ってツナギ売りを行うというのが安全かつ合理的な正しい株の売買なのである。

 

  もし、現株を手放した場合、次の底近辺の安値でピラミッド型に3万〜10万株の買い玉を建て直さなければならない。

 毎回うまくいくとは限らず、高値掴みで失敗する可能性もあるし、安値で予定の枚数を買えないこともある。

 

  また、売りのテクニックp190には、プロのドテン売り越しのやり方が詳しく解説されているが、恐らく利口なプロは複雑で、技に溺れてミスをする可能性のある「ツナギを利用したドテン」はやらないだろう。

 

  単純にツナギ売りを手仕舞いするだけで十分な生活費を稼げるから、「現株を売却していき、カラ売り玉を残して片張りで下げを取る」という危険を、あえて冒す必要はないからである。

 

 

 

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鈍い麻生太郎で骨抜きの公務員改革

2009/6/5() 午後 6:10

 

とてつもなく鈍い麻生太郎で骨抜きの公務員改革 『保存版』

 

 【正論】政治評論家・屋山太郎 

 

≪就任8カ月見るものなし≫

 この8カ月の麻生太郎首相の政治を見ていると、

 首相の資質、見識を疑うようなことばかりだ。

 

 小沢一郎氏の“西松事件”をきっかけに、政党支持率は逆転して自民党が民主党を上回ることになった。麻生首相はひと息ついた趣だったが、この間「次の衆院比例代表はどちらに投票するか」の設問では、常に民主が自民を10ポイントも上回っていた。このことは国民の政治改革願望がずっと続いていたことを物語る。しかし小沢氏の金権体質は許せないとの感情が勝って自民党支持を押し上げた。小沢氏が辞任し、鳩山由紀夫氏が新代表に選出されたとたん、政党支持率は逆転した。

 

  小沢氏は代表代行として依然として選挙を仕切る役割を担っているのに、国民の支持は民主党に戻ってきた。国民は小沢氏の不始末は司直の問題であって政治の本質ではないと見抜いているのだ。麻生氏も含めて自民党は「カネと政治」の問題を衝くだけで態勢挽回が図れるとでも思っているのか。実に情けない政党だ。

 

  麻生内閣が8カ月やるならその間に歴史に残る大改革をやる時間はあった。安倍内閣に始まる公務員制度改革だ。この改革を出発点に渡辺喜美前行革担当相がまとめた公務員制度改革基本法は昨年の国会で自民、民主両党の合意の下で成立した。麻生内閣はそれを仕上げる使命があったのだ。

 

  ≪二転三転した人事局長職≫

 国民の公務員に対する不満は極めて強い。最大の行政犯罪といわれる年金記録問題。3000人に及ぶC型肝炎患者の発生。農水省の事故米処理のインチキ。どれをとっても日本の官僚内閣制の耐用年数が尽きたと思わせるものばかりだ。

 現行制度の結果、

 

 天下り法人は4600、

 天下り官僚は2万8000人も存在する。

 

  最近も公用車運転業務を談合で天下り法人に入札させていたとして、公正取引委員会が国土交通省に改善要求を出し、法人10社に30億円の課徴金を科した。この種の事件はここ 二、三十年枚挙にいとまがない。官僚の肩叩きシステムを廃止しない限り、未来永劫 続くのだ。

 

  このため「基本法」は

(1)キャリア制度をやめ、肩叩きもやめて定年まで勤められるようにする。そのためには年功序列の賃金制度を改める。

 (2)各省の幹部人事を内閣人事局に一元化して、省益至上主義を排除する−と決めた。

 

  明治26年に高等文官試験が導入されて以来、116年ぶりの大改革だ。官僚は大反発したが、法案は衆院480人中450人の賛成で成立したのである。国会は国権の最高機関(憲法41条)であり、これに行政府の官僚が反対することは許されない。

 

  ところが、賃金体系の権限を内閣人事局に移すことについて谷公士人事院総裁は反対し、首相が招集した会議をボイコットした。さらに基本法では「内閣人事局長は官房副長官級のポストを新設する」とあるのに漆間巌官房副長官は麻生首相に「ポストの新設は行革に反する」と進言し、自らが兼務する方針を打ち出させた。官房副長官は各省の政策を調整する大きな権限を持つ。この上に各省の幹部人事を左右する権限を持たせれば、確実に総理大臣を上回る権限を持つことになる。

 

  甘利明行革担当相はさすがにまずいと思ったのだろう。「新設の国家戦略スタッフ(約30人)の一人に内閣人事局長を兼務させる」との妥協案を示した。ところが今度は宮崎礼壹法制局長官が「スタッフがラインの局長職を兼務することはできない」と妥協案をつぶし、漆間官房副長官の兼務に持って行ったのである。スタッフとラインの兼務などは防衛省では堂々と行われている。こうして安倍、福田2代にわたって仕上げてきた基本法は完全に骨抜きにされた。

 

  ≪「無責任体制」も糺されず≫

 麻生首相はこの官僚制度の改革を「官僚バッシング」と断定しているが、勤務評定や昇給、降格なしに、どうすれば組織が活性化し、無責任体制が糺されるのか。

 

  一方で首相は厚生労働省を二分割する案に一旦は乗った。官僚は次官ポストが一つふえて喜ぶ。とすればなぜ内閣人事局長ポストの新設にあれほど反対したのか。2代にわたって進めてきたのは官僚制度(システム)の改革であって、首相が議論しようとしたのは器の話に過ぎない。首相は議論のすり替えをやろうとしたのだ。

 

  政府は2009年度予算に15・4兆円の補正をつけてきた。

 

このうち各省や独立行政法人の「施設整備費」を見ると、当初予算6500億円に対して、何と

 

2兆9000億円も積み増している。

この施設整備費というのは

 

官僚の大好きなハコモノだ。

 

 職業能力開発協会に7000億円の基金を設けたが、この協会は傘下団体とともに会計検査院から「コンパニオン代など3500万円の不正支出があった」と指摘された団体だ。

 

  鳩山民主党代表は(1)脱官僚(2)地域主権−を打ち出している。

 

 統治機構を変えるべき時期に、麻生首相の感度は恐ろしく鈍い。(ややま たろう)

 

 

 

サヤ取り心得帖 二の巻

2009/6/4() 午後 8:34

 

○林輝太郎先生の商品サヤ取り教科書より (・サヤ取りの時代がきそう

 ・両外しサヤ取り教程・再改訂両外しサヤ取り教程)

 

☆サヤ取りの優位性

  片張りのような危険がほとんどなく、さらに商品のサヤ取りではレバレッジ効果も生かせるから、成功者が多くいるのは当然である。(再改訂両外しサヤ取り教程98/11)

 

  サヤ取りは投機的な売買とは比較にならないほど危険性が少なく、正しいやり方で進めば、ほとんど損をすることがない。(商品先物市場61/1)

 

  サヤ取りの危険率は片張りの2分の1以下である。65

 

  サヤ取りの利益率は片張りと同等以上である。(商品先物市場61/6)

もし、サヤ取りの利益が少ないと思うなら、安全なのだから枚数を増加させればよい。(商品先物市場60/3)

 

  株のサヤ取りをするのは、ごく一部の人で、プロのサヤ取り師と裁定ファンドである。サヤ取りはローリスク・ハイリターンであり、レバレッジ効果がある商品サヤ取りでは年間20〜40%の利益が見込める。

  辛抱強く続けていくうちに次第に大きくなるし、飛躍するチャンスがくる。(再改訂両外しサヤ取り教程2K/5)

 

  裁定取引を専業にする人たちをサヤ取り屋と呼ぶ。投資資金を年4割から6割程度に運用して生活している。

  どんな商品でも買うと同時にどこかで売るのだから大きな損失が発生することはない。ポイントは商品の特性を把握する、サヤの変動に重点をおく、無理をしないことである。(新「ヘッジ」は魔法の杖より)(再改訂両外しサヤ取り教程99/5)

 

  努力次第で上手になり、大きな損をしにくい。長続きすれば積もる利益は大きい。慣れることにより、次第に上手になる。 はしがき

 サヤ取りは最初からプロと同等の売買ができる。67

 

 失敗してフタをしても、サヤには回帰性・循環性があるから完全な失敗にはならない。158

 

☆サヤ取り上達のコツ

 若い独身のときは失敗しても、気力も時間もあるから再起ができる。

が、歳を取ると再起は難しいから、家族のことも考え、落ち着いて売買する必要がある。サヤ取りはそうした売買である。314

 

  上達の最短距離は「単純化と繰り返し」である。利益になると、「もう少し」と思うものだが早目早目の利食いがいい。(商品先物市場61/7)

 

  サヤ取り上達のコツは単純化と反復であり、単純なことは独力でできるはずだから、人に聞く必要はない。492

 

  マグレではない利益を上げ続けていくためには、同じ方法で「単純化と反復」による積み重ねが必要である。111

 

・努力というのは辛抱のこと。

  サヤ取りは財産を築く売買である。そのためには単調な売買を辛抱強く続ける必要がある。

  相場は目うつりしやすく、他のやり方が儲かりそうに思えるが、どのやり方でも利益率はほとんど変わらない。努力・辛抱に比例して利益が積み重なるものなのである。

 

  ショパンの難曲を上手に弾くには血が滲むような練習が必要だが、単に売りと買いの組み合わせで、はじめからツナギの玉を建てているサヤ取りはピアノを上手く弾くのとは比較にならないほど簡単なのである。(再改訂両外しサヤ取り教程2K/3)

 

  練習売買で、利益を得ることができて成功しているのに、もう少し待てばもっと取れたとか、利益が少ないというのは、あまりに欲が深すぎる。262

 

  サヤ取りは簡単だがマラソンみたいなもので長続きしなければ成功しない。自分で考えながら走っていく。

 

 頑張るのはよいが、「真剣に落ち着いて」やるべきで、気ちがい沙汰になってはいけない。497

 

サヤ取りは「確実な利益を積み重ねるもの」であり、思惑は排除した方が良い。p59

 

  相場感覚には変動感覚と比較感覚があり、音楽における音感、スポーツにおける運動神経に当るものである。サヤ取りには変動感覚と比較感覚の両方が必要である。(商品先物市場60/5)

 

サヤ取りは自分の仕事だから次第に上手になろう。そして上手になってきた。と自分にいい聞かせること。316

 

  片張りにおいて一般投資家は利食いが早すぎると「しまった」と言うがプロはそんなことは言わない。3ヶ月の上げ相場のうち確実に取れる1ヶ月だけを取る。その前後1ヶ月は見ているのである。

  前1ヶ月は本当に上げるかどうか確認している

 確実に取れる1ヶ月だけを取る

 取った後1ヶ月は休んでいる

 というのが失敗の少ない利口なやり方で長続きするし、長続きすれば利益が積み重なって大きくなれる。

  サヤ取りも同様で、利益を確実に取り、積み重ねて、大きくなってゆくものなのである。

 

☆片張りとの比較

  片張りが難しいのは、売りと買いを反対にやったら大きな損になるし、2回のうち1回が利益になっても、通算したら損になりやすいからである。(再改訂両外しサヤ取り教程99/1)

 

  片張りよりも技術的要素は少ないが、成功するには辛抱強く続ける根気が必要。(再改訂両外しサヤ取り教程98/11)

 

  サヤ取りは子供でも持っている比較感覚があればできるから易しい。

 片張りは変動感覚が重要で、自分で体験を重ねて掴まねばならず、身につけるのが困難である。387

 

  株や商品の片張りでは長期的思惑が行われ、その過程では大きな失策がつきものである。

それに対してサヤ取りの区切りは早いし、つけやすいから失策は少なくなる。149

 

 

 *以上は商品相場のサヤ取り教科書だが株のサヤ取りと共通点も多い。

  株のサヤ取りで収斂性のある銘柄同士を選択できれば、かつての

小豆−手亡のサヤ取りのように「常にチャンスに恵まれている状況」を構築できるかもしれない。

  組み合わせによっては、株のサヤ取りも勝負が早く、商品同様2週間程度で利益が出ることもある。

 

 

 

 

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相場の道

2009/6/3() 午前 8:19

 

 林輝太郎先生の相場書は有益なものが多い。そこには林輝太郎流の、プロ相場師になるための世界がある。

 

けれども、本というものは相場の入り口への地図のようなもので、いくら眺めていてもプロ相場師になるという目的地には着かない。

たとえ、林輝太郎先生の弟子になって直接教えを受けたとしても、師匠が儲けさせてくれるわけではない。

 利益を得るための上達・得意技は、相場の実戦において売買を繰り返し、自分で掴むものである。

 

 林輝太郎先生の相場書には多くの入り口が案内されている。

 相場で食っていくためには、そのうちの一つを選択しなければならない。

 自分の場合には性格に合っていたのでツナギ売買を選択した。

 

そして、自分なりに利益を出せる方法を掴んだら、それを辛抱強く続ければよい。

その自ら掴んだ利益が出せる『自分の売買法(選択した銘柄、売買方式)』は尊く、世界で唯一の掛け替えの無いものだからである。

 

  後は『自分の売買法』を練り上げ、固めて、慣れていくだけである。

 

この段階で、林輝太郎先生の相場書は道に迷わないためのコンパスに役割を変える。

もはや上手くなる必要はないし、新しい知識、技術も必要ないからだ。

 苦労して身につけた自分の型、水準、能力を破壊する恐れがあるから、林輝太郎先生以外の本やインターネットで他人の流儀に無防備に接するのは危険・有害である。

 不安感から何かせずにはいられないのならば、『自分の売買法』の補強と再確認のための勉強に限定する必要がある。

 

 利益を出せる方法にたどり着いた後は、絶対に『自分の売買法=林輝太郎流』の道を踏み外さないように、目移りしないように、注意して進んでいかなければならない。

それが相場の道というものだ。

 

 

 

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偽りの夜明け相場

2009/5/27() 午後 8:46

 

 3連休明けのNYダウは消費者信頼感指数が予想を大きく上回る結果となったことから200ドル近い大幅高でした。

 勇敢なヤンキーの消費魂。

 最近、3連休明けのNYは安いことが多かったので、少々意外でした。

 

その結果、今日の225は寄付きから高く、高値もみあい。

 225オプション7月限8250プットの寄付は80円でした。

 先行き高いと思っている市場参加者が多いのかもしれません。

 昨年の5月頃は、高値保ち合いが2ヶ月続きました。

 

しかし、今月末で月替り3本越し。

FAIクラブも多くの買銘柄、注意銘柄を選定し始めました。

 

 3月10日を底にした“偽りの夜明け相場”も、そろそろ転機がきても、おかしくない頃ではあります。

 

 

 

 

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売りの技法

2009/5/24() 午前 11:48

 

『売りのテクニック』より (本書は「売り」についての総集編である)

 

○鈴木 隆の「売り」についての考え方

  売 買 を比較した場合は、売りが有利である。従来から株を所有する売方は知識経験、資産力が優れているから、最終的には勝つことが多い。

 

☆鈴木 隆の小豆相場の張り方

  鈴木 隆は「値についてゆく」相場師で、売買判断は酒田新値によっていた。

 上げ相場では、押しが終るのを待って、前場2枚、後場3枚と少しずつ買う。毎日買うから、枚数は100枚ぐらいになる。

 

 急騰すると30枚ぐらい売る。

その後、押目終了と思われるところから、再度買いはじめる。

 

 上げの八合目ぐらいの「天井近し」と思われるところからツナギを始め、

 

 下げに転じると毎日、手仕舞い売りをするから売玉が残る。

 

 戻りで売り増しする。

 

 残った売玉はほとんどを納会まで維持する。

 納会ごとに大きな利益になり、上げ相場の倍の利益をあげる。58

 

 ☆5月連休前後効果

  うねり取りのプロはツナギ売りで大きな利益を上げる。

 

 「年末年始効果」「5月連休前後効果」という期節周期を利用するのである。108

  「年末年始効果」を利用して12月、1月から買い、

 「5月連休前後効果」を利用して連休前後にツナギを行い、

その後の下げ相場を取ると、このたった一回の上げ下げの往復だけで1年か2年の生活費が稼げる。190

 

  プロたちは比較的大型で商内の多い銘柄を手がける。そうした銘柄は

天井はある期間の往来を見せるから、ゆっくりとドテンできる

底はゆるやか

3〜6ヶ月のうねりがある194

 

 一番天井は鋭角的

 二番天井はゆるやかな往来を見せる

天井前後の揉みは約2ヶ月である196

 

 保合相場の天井は、M型や緩やかな団子天井が多く、いつ天井をつけたかわからないような天井もある。13

 

  安さんの『新日鉄15万株の2年間乗り換え続けたカラ売り』に象徴されるように

「売りはねばれ」ということで、利の乗ったカラ売り玉を維持できれば大きく取ることができる。201

 

☆売りの理論

○買い3年、売り7年

  市場全体が人気化するときは何を買っても儲かる。

 「景気の循環は10年。現物株投資は、上げ三年、休みが7年。」

 現物株投資においては、諸株がいっせいに上がる三年の期間が買って儲かる時期であり、

 後の七年は下げ相場だから、絶対に買ってはいけない時期、

 休む時期なのである。27

 

 「株とは売ることと見つけたり」

  では、下げの七年はどうすれば利益になるか。売る以外にはない。

 諸株が交互に下げて大底に向うのであるから、仕手株、小型株以外はカラ売りをしていれば利益になる。28 売りこそが蓄財の道なのである。70

 

  バブルの大相場の上げの期間より、現在までの下げの期間が比較にならないほど長いということは、カラ売り有利の期間が長いということで、

 株で個人が利益をあげ得る源泉は売りなのである。78

 

ローリング論(日本における株の売り有利の理論)

  優良株は収益安定期の次に衰退期がくるから、プレミアムの付いている割高なときから売り続けていれば大きく儲かることになる。55

 

  株で利益になる人は5%で、うち半分はカラ売りができる人であり、カラ売りがいかに有利かがわかる。72

 

○資本主義社会の仕組み

 資本主義社会では当然のことだが、金利をめぐっての構造は徹底的に借りるほうに不利にできている。62

 

○動産の株で儲けるには保険が必要

  株は動産であるから、買っていれば自然に利益が得られるものではなく、利益を得るには選別、乗換、保険という最低限の努力が必要である。保険とはツナギ売りのことである。

 

  日本の制度では株主になる有利さは失われているから、株を持ち続けると不利である。

しかし、ツナキ売りを併用すれば、資産をつくることができる。72

 

  取引所設立の目的のひとつが、ツナギの場の提供であるから、利益確保と保険のためのツナギ売りの機会と権利は、すべての人が持っている。

 

 株式投資において無知は罪悪で、ツナギについて不勉強な人は株を売買する資格はない。77

 

☆売りの実技

  売りは高値において行う。高値は値動きが荒い。82

 

  天井を売る場合は逆張りの売り上がりが通常の方法であるが、

 値動きが荒いから分割売り上がりの値幅は大きく取らなければならない。

 

 天井をつけに行く場合は、いまにも天井をつけそうな動きをするから玉が多くなりがちだが、大きく張らないほうが得策である。

 

○資金に余裕を持つ

 渡辺幹夫の相場のコツ

 ・自分に有利なゲームに小さく賭けていれば、最終的には勝つのである。

  (ラリー・ウィリアムズ)

・資金が2倍3倍と増えるまで建玉を大きくしないこと。

  儲かり始めると、すぐに掛け金を大きくしてみんな失敗する。

  それが一文無しへの道なのだ。(マーティ・シュワルツ)87

・控えめに そして時間を味方につけろ (渡辺幹夫) 

 

  資金目いっぱい売買することは、破滅に一直線に進むことである。

 資金に余裕を持って相場を張ることが大切。

 神経質な資金管理が必要で精神的負担が大きく、肝心の利益を増加させる作業が疎かになる。22

 

  分割売り上がりの例としては

値幅 100円上がる毎に

率  10%上がる毎に

値動き 大きな陽線毎に があるが、好み、やりやすい方法で

 ためし玉を建てた実感に基いて計画的に行う。92

 

  カラ売りが怖いのは、資金に余裕を持たないやり方をして資金不足による恐怖に陥るからある。

 一発必中で売った後引かされて、仕方なくナンピン売りして、さらにかつがれて資金不足になるケースが多い。98

 

☆ツナギ売りとその難しさ

○コストダウンのツナギ売り

 簿価は買入価格であるが、簿価を下げれば含み資産が生じる。これがコストダウンである。

  アマチュアは繰り返しツナギを行うコストダウンのツナギ売りの有利さを理解できず、理解できたとしても単調な売買を続けることができない。

 

  コストダウンのツナギ売りの典型は簿価をマイナス1200円にした山種の東京海上株のコストダウンである。

  例えば1〜2年上げ続けたところで売りはじめる。この売りツナギは常に売り上がりである。利益が少なかったり、損切りになることもあるが、ただ単に続けていればよい。

 分割して売り上がってゆくし、売り一方であるから金利負担は少ない。相場には上げ下げがあるから、値下がりしたときに買い戻す。

これが大口の株所有者のコストダウンのやり方である。

 

○引かされた現物株の損を取り返すツナギ売り

 利益になったツナギ売りだけと現物株を同時に手仕舞いする実行力がなく、区切りのつけ方が理解できない。

  そうしたツナギ売りには株の先物を利用することもできる。

 銘柄も多く株数が多いときなどは、持株の総金額の二倍先物を売ることである。113

 

サヤ取りにおけるツナギ売り

 先物売り−現物買い

 カラ売り−先物買い

 A銘柄−B銘柄 p114

 

  個人で行う225裁定取引は225平均と連動する20〜50銘柄をベーター値が1になるように選定する。

 

 不利な現物株保有

 225平均が8.2%下落

 単純平均が15.1%下落したときに

有価証券含み益は30%減少(98/3)したのは二部や店頭株を含んでいて時価発行に払い込んでいたからである。143

 

☆売りは成功の基

  すべての相場手法において有効・有利なのは売りであり、

 相場で生活しているプロ、資産を築いた成功者は例外なく売り上手なのである。209

  投資の成果は売りによって決まるから、売りを勉強し上達するのが正道である。5

 

 

 

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売りのテクニック

2009/5/23() 午前 3:29

 

 5月22日の5時、「林輝太郎相場選集」の第4回配本分が届いた。

   第8:売りのテクニック

  第9:相場師スクーリング

20096月刊行予定だった

  第10:株式成功の基礎 も入っていたので、今月で完結である。

これで林投資研究所に予約注文した人の手許にも、ようやく届くことになる。

 「林輝太郎相場選集」の本は全て持っているので、迷ったが買ってよかった。

 新しい装丁で読み直してみると、どの本も繰り返し読んでいたのに

意外と見落としていた箇所があるのだ。

いずれも表紙は2ミリ厚なのに旧版と同じ厚さに仕上がっている。

 

 早速、第8:売りのテクニックを読んだが、内容が素晴らしい。

 旧版は99年の10月に買った。

 研究部会報99年9月号に新刊記念特価1500円の案内があったので

即座に注文した。定価は2100円だったから、うれしかった。

 会員に安く売ってくれた林輝太郎先生に感謝したのを覚えている。

 

ただ、この本は自分にとって印象が薄かった。

 恐らく、研究部会報で「売りのテクニック」として連載していた原稿をまとめた本であったので、内容は既に繰り返し読んでいたからだと思われる。

また、他の本と重複している部分が多く、『金の卵を探して三十年』の内容紹介とか冗長に感じる部分もあって好きな本ではなかった。

だから、この本は壊れて(割れて)いない。

 

しかし今回、注意深く読んでみると「売り」についてのエッセンスがぎっちり詰まった相場の秘伝書のように感じたのだ。

 「自分の力だけしか物は見えない」というから、ひょっとしたら、自分の力が上がったのかもしれない?

 

 

 

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TCIの空売り

2009/5/21() 午後 8:14

 

 相場は下げそうで下げませんから、強いんでしょう。

ただ、なかなか一万円には届かない。

もう一段高がありそうだけど、月替り3本越しまで後少し。

やはり、NY次第かな。

 

 TCI ザ・チルドレン・インベストメントって、

ターゲットになってるみたいですね。

 5月連休明けから買物が集まり、TCI銘柄は急騰。

 TCI が踏み上げた後を売れば取れそう。

 

 鏑木繁さんは昔「踏むまで高い」と書いていました。

カラ売り筋が

「一人死に、二人死に、ほとんどの人が死ぬと、

それを待っていたかのように相場は崩れてくる。」

 

2月以降に大量空売りしたのは日本株を売ったTCI だけではないでしょう。

 米国でも同様の立場の売り手がいるはず。

 TCI は5月連休明けに踏んだけど、

 「所詮ベアマーケットラリー。下げるのは時間の問題」

と、下げを待っている売り手も多いのではないでしょうか。

 

そうした人たちが「踏むまで高い」?

 

 

 

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サヤ取り心得帖

2009/5/20() 午後 8:33

 

○林輝太郎先生の商品サヤ取り教科書より (・サヤ取りの時代がきそう

 ・両外しサヤ取り教程・再改訂両外しサヤ取り教程)

 

☆サヤの変動・周期

  片張りの ためし玉はプロでも1枚だが、50−50の本格的なサヤ取りを 5分割で仕掛ける場合、少し慣れたら10−10と出てもいい。

サヤの周期は2週間(10日)程度だから、1日で50−50を仕掛け終わっても当然だからである。(再改訂両外しサヤ取り教程99/9)

 

  サヤの開閉の周期は1ヶ月、半月が多い。2週間またはその倍数の周期がある。例えば小豆のサヤ取りにおいては、2つまたぎ と 2週間の変動は定番であり、これだけ狙えばよいのである。(再改訂両外しサヤ取り教程99/1)

 

  サヤの開閉の原因は不明だが、開閉には周期、流れがあるから「当てもの的要素」は少ない。

 

  同種異銘柄商品の値動きの「ちがい」は根本的な違いではなく、

ズレ、タイムラグというもので、それがサヤの拡大や縮小となって現れる。

 (商品先物市場60/9)

 

 相場の上げ下げの行方定めぬ値動きとちがって、サヤの変動は周期性があって取りやすい。(商品先物市場60/4)

 

  サヤの変動というものは値動きと共に呼吸するように動いており、

サヤの変動は一過性のものではなく、継続的なものである。63

 仕掛けはサヤの呼吸とサヤの流れを見て行う。

 

  異銘柄のサヤも規則的な変動をしていくものである。異銘柄のサヤ取りは関連のある銘柄のほうが理解しやすく、やりやすい。148

 

☆分割売買

  サヤ取りの危険率は片張りの2分の1以下である。

 分割仕掛け、分割手仕舞いをすることで、さらに安全性と利益率を高められる。65

 

  大切なのは分割してサヤの平均値を有利にすることで、その要領を覚えることである。

サヤの拡大が最高に達するときの「感じ」「ブレ」、サヤの動きが止まるときの前兆、それまでの違った動きを自分なりに受け止める必要がある。294

 

  利益率最高記録を作ったT氏の売買の特徴は乗せを主としたやり方である。408

 

  分割売買は緊張をほぐし、資金に余裕を持たせるから、心理的に有利で、売買の密度が濃くなり上達が早くなる。

 

・慣れをつくる ・利益を多くする ・平均値を有利にする ために、分割仕掛け、分割手仕舞いをすべきである。

 

  サヤ取りの乗せは多少追っかけ気味でも、不利にならない。

サヤはシーソーゲーム的に動くので、翌朝の寄付は反動があるからだ。68

 

  サヤの変動幅全部を取ろうとしない。全資金でサヤの最高で仕掛け、サヤの最低で手仕舞いしようとすれば、一発必中の危険な当て物と同じになってしまうからである。

 

☆区切り・手仕舞い

 50−50の大きいポジションになっている時は、早めに手仕舞いを開始すべきであり、半分ぐらいは早めに手仕舞って残りをゆっくりするのがちょうどよい。197

 

  「もう少し」と欲張ると失敗するので、早い手仕舞いを心掛け「儲けるくせ」をつけることが大事である。329

 

  サヤ取りは「面倒くさくなったから手仕舞う」でもいいから、区切りを早くしたほうが良い。(このケースでは2週間ぐらい)196

 

  株の片張りではA株を騰がった時に売ったら、別の銘柄を買わずに、A株が下がってくるまで待って、株数を多く買い直す「区切りをつける」やり方をしないと儲からない。

サヤ取りはそうした区切りがつくから儲かる。

 儲けで生活できるし、金が余れば株を買える。(繊維サヤ取りのK氏)336

 

☆個人でのサヤ取り資金

  45年カナダのS氏 5000万円

  42年ゴムサヤ取りのプロ 4000万円

 

  資金が少ないと焦ったり、無理をして失敗してしまうから、ある程度まとまった資金があったほうがいい。

  自分の努力と技術でリスクを取り成功を勝ち取るための資金は、余裕を持って2000〜3000万円が必要だろう。無理をしても1000〜2000万円は必要。しかし、この程度の元手で生活できる有利な仕事はあまりない。

 314

  個人で大きなサヤ取りをやっている人の資金は2千万円。プロでも2億円どまりである。(再改訂両外しサヤ取り教程99/5)

 

  若い独身のときは失敗しても、気力も時間もあるから再起ができる。

が、歳を取ると再起は難しいから、家族のことも考え、落ち着いて売買する必要がある。サヤ取りはそうした売買である。314

 

  いくら安全なサヤ取りであっても、儲けたいという欲で、資金目いっぱい仕掛けてしまうと、自分を窮地に追い込むことになってしまう。資金の2分の1、多くても3分の2に止めるべき。364

 

☆利益率

  レバレッジ効果が働く商品相場のサヤ取り利益率は30%程度で、40%であれば祝杯物だろう。

 

  大儲けの夢を見て破産する、または一生見果てぬ夢を追って死んでゆく人は多い。理想は50%だが、利益率は努力に比例するものである。

 利益率の落ち着きは安全性を高め、仕事としての落ち着きをもたらす。

 232

 無理をして高い利益率を目指しても、いつか失敗するから永続きしない。

 311

 

☆消去

  カメラ株としてキヤノン−小西六、化学株として小西六−呉羽化学

 小西六を消去して、キヤノン−呉羽化学のサヤ取りが成立する。189

 

  上げ相場においてアサヒ−キリンを行うのは、好景気で高級品が10%値上りするのに対し、下級品が5%しか値上りせず、高級品はますます高くなりやすいという原理によるものである。

 稀少品的価値についても同様の原理が働く。190

 

☆サヤ取りの定義

  利益と経費が同時に発生する売買。本玉とツナギ玉を同時に建てる売買。394

 

  ツナギはリスクを低減、消滅させる防衛的な戦略のことであり、それは何かを諦めることになる。(再改訂両外しサヤ取り教程2K/5)

 

 

 

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うねり取りとコストダウン

2009/5/19() 午前 8:28

 

コストダウンはツナギを利用した“うねり取り”の一種である。

 林輝太郎先生の商品相場必勝ノートp217〜224に商品相場のツナギを利用した“うねり取り”のやり方が紹介されている。

 

うねり取りと呼ばれる売買形式は3ヶ月ないし6ヶ月の価格の変動をツナギ売買を活用して継続的に泳いでいく売買方式である。

 普通の売買のように手仕舞いして区切りをつけて建玉なしにするのではなく、本玉に対してツナギ玉を建てる。

 

 紹介されている商品相場のツナギを利用した“うねり取り”においては、

 下げ相場になったら、買いの本玉を分割して天井近辺で利食い手仕舞いしていき、売りツナギ玉を残すことによって、ゆるやかにドテンする。

 

さらに相場が下げて底近辺になったら、売り玉に対して買いのツナギ玉を建てて行き、分割で売り玉を利食い手仕舞いして、買いツナギ玉を残して上げ相場を取る本玉とする。

 

 商品相場のツナギを利用した“うねり取り”はツナギ玉を本玉に性質変化させることを繰り返す芸術的職人芸で相場のうねりを泳いでいく。

 

これに比べると株のコストダウンは簡単で、天井近辺で『ツナギ売り−現物買い』の両建てポジションを作ってツナギ玉に利益を温存し、「確保した利益を失うことはない」という「大いなる安心感」をもって相場を眺めていればよい。

 

 下げ相場になったら底近辺と思われるところで、分割して売りツナギ玉を利食い手仕舞いして現物の買い玉を残す。

 売り玉を全て手仕舞ったら一仕事完了で、現物株のコストは利益の分だけ下がっていく。

 

 次の上げ相場は休みの期間であり、天井近辺の高値でツナギ売りをするチャンスを配当金をもらいながら、のんびり待つことになる。

 

うねり取りのようにドテンする高度な技術は必要はなく、売りツナギの片玉分だけ確実に取ればよいのである。

 

 上記“うねり取り”のようにドテンした場合は、安値で多くの枚数を買い直すのはなかなか難しいが、コストダウンの場合は手元に市場価格より低コストの大量の現物株が残るから、少なくとも高値づかみで失敗する危険はない。

 

コストダウンは手持ち現物株数に比例して、多くの売り玉を建てることになるが、それはツナギの玉だから心理的圧力はゼロに近い。

そして、多くの玉を重ねているから成功すれば利益も大きい。

 

 心理的負担が少なく気が楽だと、凡人でも相場の動きが多少は見えるから成功率が高くなる。

 

コストダウンは『売りの片玉分だけ確実に取る』有利な“うねり取り”なのである。

 

☆うねり取りのツナギ売り

 うねり取りのプロは、ここはツナギ売りができるなという時は、腰を据えてツナギ売りに取り組み大きな利益を上げる。

 「年末年始効果」「5月連休前後効果」という期節周期を利用するのである。

  「年末年始効果」を利用して12月、1月から買い、

 「5月連休前後効果」を利用して連休前後にツナギ売りを行い、

その後の下げ相場を取ると、このたった一回の上げ下げの往復だけで1年か2年の生活費が稼げる。(売りのテクニックp190)

 

 

 

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散歩の友人

2009/5/18() 午後 9:00

 

 毎朝、散歩で近くの小山に登っている。

 散歩は平地を歩いてもダメで坂道の方がいい。

 坂道を登ると心臓に負荷がかかり、心肺機能の強化につながるし、足腰の鍛錬にもなるのだ。

 

 私は無愛想で余分なことは言わない性格だから、近所に会話をする知人はいなかった。

 

しかし、散歩で登る小山で毎朝すれ違う老人とは三年目に挨拶をするようになり、五年目に口をきくようになった。

 

 3キロのダンベルを両手に持って坂道を歩いているので、元気そうに見えたが、95年に脳梗塞で倒れ、右半身が麻痺していると言う。いまでも文字が書けないらしい。

 

 「あんたは若いのに毎朝、感心だねぇ」などと誉められる。

 「僕みたいにならないように、散歩はずっと続けたほうがいいよ」などといってくれる。

 

 土曜日にあったとき、「パソコンが起動しなくなったんで見てくれないかなぁ」というのでその人のマンションに行った。

ディスク・トゥ・ディスクのリカバリーをやって直してやった。

バックアップを強く薦めたが、意味が理解できないみたいなので諦めた。

 年配の人はこんなものかなぁと思って帰ってきた。

 

 近所で唯一の人間関係だから、大切にしたほうが良いかもしれない?

 

 

 

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ストレスと病気

2009/5/17() 午後 2:51

 

 相場においては心理的負担を避けることが大切である。

 心理的負担は小さいものであっても、長期間にわたると積もり積もって大きく育ち、ストレスとなる。

 

ストレスとは精神的な負担によってもたらされる、心身の ひずみ・ゆがみ をいう。

つまり心身の健康を損ない、正常ではなくなる。

 

ストレスにより自律神経をやられて不眠になる。

 不眠はノイローゼや鬱病という精神病につながっていく。

 胃の弱い人は胃潰瘍になる。

 免疫機能が低下するため、リューマチ、骨髄炎、ガン等、様々な病気が起こりやすい。

 

 若いうちは生気がみなぎり、心身とも元気で勢いがあるからストレスにも打ち勝つことができるが、加齢とともに対ストレス性は低下していく。

 40歳を過ぎたら気をつけるべきである。

 

ただでさえ利益を上げるのが困難な相場の世界で戦っていくのに、心身が正常でない状態(病気)では勝利は覚束ない。

 

 私は慢性骨髄炎という持病をもっていて、ストレスを受けると発病する。

 免疫疾患で薬が効かない厄介な病気である。

 会社を辞めて専業になった翌年、慢性骨髄炎が再発した。

 恐らく相場だけで食っていく心理的負担のためだったのではないか。

この頃はサヤ取りからFAIに比重を移していった頃である。

 慢性骨髄炎で約1年間苦しんだ。40度の高熱が続き死ぬかと思ったこともある。

 

やれやれ治ったと思った頃、不眠になった。断眠障害である。

 不眠を気に病む不眠ノイローゼは3年間続いた。

 多分FAIを全力でやって精神的に錯乱状態に陥ったのが原因だと思う。

ぐっすり眠れるようになったのは最近だから、不眠自体は6年間続いた。

 

 眠れないと相場がうまくいかない。相場がうまくいかないと眠れない。

 悪循環が続いた。

 

 平成21年の10月には首が異常に腫れた。びっくりして医者に行くと甲状腺の腫瘍だった。

 幸い良性で入院せずに済んだ。

 

その時々は、わずかな心理的負担であっても、累積すると大きなストレスとなって、最悪の場合、死に至る病気にかかってしまう。

 

 心理的負担を避ける相場の張り方を工夫しなければならない。

 

 

 

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株の本質

2009/5/13() 午前 5:23

 

 株を買う ということは出資者になるということである。

 

 株は利益配分証券であり、資本主義の中核をなすものである。

 株主はそのまま出資者であり、出資した企業の発展を望んでいるのが資本主義社会である。

 

 自分で事業をやらなくても、その事業を行っている会社の株を買って株主になれば、出資者として簡単にその会社の事業に参加することができるから、自分が事業をやっているのと同じことになる。

 

 起業した場合は、事業が軌道に乗らず失敗するリスクが大きいし、

 経営に多大な労力を要する。

 他人の事業に直接出資するのは詐欺に遭うかもしれず危険である。

 

ならば、いっそのこと素性のしっかりした上場企業の株を買うことで、その会社の事業に参加したほうがよい。

 

そうすれば、すぐに利益配分としての配当を受取ることができるし、株が値上りしたら他人に転売してキャピタルゲインを得たうえで資金を回収し、事業から手を引くことも出来る。

 

 株を買った会社が業績不振に陥っても、売却すれば即座に現金化できる。

 株による投資は資金を回収することで損害を一定限度に止めることができるが、

 自ら起業して失敗した場合は破産したり、大きな借金を残すケースが多い。

 株による投資の最大の利点は、こうした換金性=安全性にあるのだ。

 

 経営のセンスが無い人も株を買うことで、会社の事業に参加することができるのが資本主義社会の特徴である。

 

また、株の売買を巧みに行うセンスのある人は、より多くの利益を得ることができる。現在は業績不振で無配のため株価が安いから、今のうちに買っておいて、将来の業績好転による復配、株価の値上りを狙う人が沢山いるし、その他にも、株のブローカーをする人。値上がりだけを狙う人。カラ売りをする人。配当利回りで株を買う人。サヤ取りをする人。長期保有しながら、高値でツナギ売りをする人。もいる。

 

さまざまな思惑を持つ人が集まり、ダイナミックな株式市場が形成され、経済、景気、事業の盛衰によって、株価は絶えず変動していくのである。

 

 

 

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個人投資家

2009/5/11() 午後 8:46

 

 個人投資家の投資活動は極めて不利な立場に置かれている。

 

 機関投資家などの組織には投資ノウハウやリスク回避ノウハウの蓄積があるが、個人投資家にはない。

 

さらに、もともと株というものは投資リスクを大衆に分散化して、肩代わりさせるために考え出されたものだから、個人投資家は必然的に損をするようになっている。

 株式市場は個人投資家が売買して儲けるための流通市場の機能よりも、新株発行による資金調達の発行市場の機能を最優先するところなのである。

つまり、株の取引は個人投資家の犠牲の上に成り立っているのである。

 

 個人投資家の投資活動、株式売買の多くが失敗するのは、元々儲けにくいものであるうえに、乏しい情報、貧弱な経験、不勉強だからで、

さらに証券会社、マスコミ、行政もすべて敵で個人投資家が失敗するように仕向けてくる。そうした個人投資家と対立する側の力は大きいのである。

 

そして、個人投資家は税制上でも企業に比べて不利になっているから、

いっそう成功の確率は小さくなる。(株式成功実践論新版p52)

だから、95%の個人投資家は敗残者となる。

 

 個人投資家の投資活動には、このように多くの障害がある。

しかし、ごく少数の個人投資家は利益を上げ続けることができる。

それは、リスクを最小限に止められる、売買が上手、だからである。

 

 個人投資家はノウハウを蓄積し、ノウハウを有効利用し、危機管理を十分に行うことで、売買技法の水準を上げる必要がある。

 (株式成功実践論新版p121)

 

そして利巧にならなければならない。

より立場を強くし*

より正しい知識を持ち

 より勉強し

 より上手な売買をする(株式成功実践論新版p77)

 

 株式投資において、無知無能は罪悪である。(株式成功実践論p16)

 

 乏しい情報、貧弱な経験、不勉強な個人投資家が成功するには、資金管理と危機管理しかない。だから、「悪い玉は直ちに消す」ようにしなければならない。(株式成功実践論新版p292)

 

 株は「利巧な自分が安く買った株を、高く買ってくれるバカな人に売りつける」ものである。

 

 *個人投資家が より立場を強くする ことは不可能であるが、

 法人投資家に移行することで税制上の立場だけは強化することができる。

 

 

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自分の山

2009/5/10() 午後 8:58

 

 立花さん曰く

「いまから他の山に登ろうとは思わない。

  自分の山だって なかなか良いではないか」

 

ときたま、自分の専門のやり方、自分のシステムを再確認しないと、

 自分を見失って、つまらない専門外の取引に手を広げて失敗する。

 

 自分の山以外に登ると遭難するのである。

 歳を取って反射神経が鈍くなったせいか遭難する確度は次第に高くなっているようだ。

 

 「どんなやり方でも利益率なんてみんな同じだ。利益率は上手下手によって上下する」と林輝太郎先生は仰っている。

 自分のやり方を練り上げて利益率を高める努力をすることが本筋なのである。

 

さて、自分の専門のやり方はツナギ売買である。基本は両建て。

 

 株サヤ取りがメインで、信用取引を利用してA株−B株を最大60枚程度。

ホジションは必ずスクエアである。

 

その信用取引の証拠金の半分で現物株を所有し、配当収入とコストダウンのツナギ売りによる現金収入を得る。

 

このやり方は1998年ごろから変わっていない。

ただし、2004年から2008年までは欲に目が眩んでFAIに転向し、サヤ取りは中断していた。低位株とはいえ片張りで専門外。途中まではうまくいったが、ホリエモン暴落で潮目が変わったのが読めず、失敗に終った。

 

この失敗で、相場というものは本当はあまり儲けなくてもよいのだ。

 生活費を稼いで、資金が減らなければいいのだと悟った。

FAI成功者のSさんのように10億円も取らなくてもいい。

 凡人が自分の専門以外のものに手を出して、大きく取ろうとすればかえって損をする。

 

 片張りをするにしても、昔の特定銘柄みたいな最大公約数的な銘柄を選択し、比較的大人しい値動きをゆったりした気持ちで慎重に取っていく。

そうした姿勢が大切なのではないか。

 月足グラフを千枚描いて、データスリップを作成してゴミ銘柄の中から倍加する低位株を探す。所謂「あて物」である。

これは相場の正しい道だろうか。違うだろう。

 

 上げ相場のときは何を買っても騰がる。

 例えば、銘柄選定を日経225に限定し、その中から300円以下の低位株を抽出する。または、昔の特定銘柄12に限定し、その内300円以下の低位株を抽出する。

それらの月足グラフを描いて、買う銘柄を決定する。

そんなやり方でも、パフオーマンスはほとんど変わらない。むしろ外れが無いから、買い方によってはFAI買銘柄より優れていたかもしれない。

いずれにしても専門外のFAI等、片張りの投機売買は二度とやらない。

 

 両建ての安全を重視した自分の山にだけ登るのだ。

 小さく低い山ではあるが、四季折々の花が咲き、頂からは美しい景色が見られるのだ。

 

 

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コストダウンの生産設備

2009/5/9() 午後 5:01

 

  ツナギによるコストダウンは安全、安全を延長していく利殖であり、一種のサヤ取りである。

コストダウンによって持ち株のコストをゼロにできれば、倍加銘柄を買って儲けたのと同じである。

 

  コストダウンを目的とする現物株の大量保有においては、安心して持っていられることが最重要だから、素性が確かで流動性・財務内容がいい銘柄が好ましい。

 現物株の買い付けはツナギ売りの安定した収益のための生産設備のようなもので、製造業に例えれば工場を建設するのと同じである。 

  株の中の株である昔の特定銘柄や225採用銘柄の値動きが安定した大型株を買う人が多い。暴騰、暴落があったり、全体の流れに逆行した突飛な値動きをする銘柄は避けるわけである。

 

  もう一つの考え方としては、商品相場の小豆のように、相場が沈滞することなく常に変動していて、長期的な価格変動は大きくないが、毎日、毎月の変動幅が大きく、利益を得る機会が多い銘柄を選択することである。

 

  コストダウンを目的とする現物株は、底値圏で不人気なときに買うのが原則である。

だから、特定銘柄や225採用銘柄の中のグロース株と思われていた銘柄が低位バリュー株に転落するような時がチャンスなのである。

  ただ、狙った株を安値で大量に買い付けることは意外と難しい。

 株は自分の都合どうりに下がってくれないから、チャンスを辛抱強く待たなければならないし、底値圏で安く買ったと思ってもさらに下げてしまうこともある。

  だから、首尾よく底値圏でたくさん買えた時はとても幸運である。

 底値圏で買っていれば、その後、幾分か値上りするものである。

その結果、時価よりコストの安い株を所有することになり、大きな安心感を得られる。

その心理的優位性を絶対に手放さないで持続することが大切なのだ。

 

  その安心感が大量の株数を長期にわたって所有し、ゆったりした気分でチャンスを待って、ツナギ売りを仕掛け、利益を積み重ねていくことにつながる。

そうして徐々にでもコストダウンが進めば、安心感をより大きく育てることができるし、手にした利益で株数を増やし生産設備を拡大していくことができるのである。

 

☆コストダウン・保険ツナギ

 まず、底値圏で不人気なときに現物の株を買う。

 

  大天井で、まとめて売ることは不可能なので、

いい水準まで値上りしたら、カラ売りで分割して売り上がる。

そして、安値になったとき買い戻す。

 

 万が一、株が下がらない場合は、現物株を品渡しすれば損はしない。

 

  または、値下がりするまで損金を払いながら、カラ売りの乗換を続ける。

 乗換損が巨額になり、資金的に耐えられなくなっても、現物株を渡せば損は回収できる。

その場合、乗換による手数料と、長期間カラ売りを継続したことによる貸株料、逆日歩、管理費の累積費用の負担は必要になる。

 

  こうした手法を繰り返すことで利益を確保し、持株のコストを下ていく。

 

 

 

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恥ずかしい国に住んでいく

2009/5/8() 午後 6:35

 

<保存版>正論 筑波大学大学院教授・古田博司

 

  ≪日本の世界史的役割に目を≫

 もういいかげんに覚悟を決めたらどうだろうか。

 中国には海を奪われ、油田をかすめ取られ、毒食を送りこまれて知らぬ顔の半兵衛を決めこまれ、国連で常に妨害され、

 韓国には島を占拠され、野球のWBCのマウンドに太極旗を立てて侮辱され、

 北朝鮮には人さらいをされ、ミサイルを発射され、

これら特定アジアからそろって偽史まで強要されている。そのような恥ずかしい国に住んでいくという覚悟を、もう決めた方がよいのではないか。

 

  海の向こうには三種一様の国がある。

 

 (韓国) 日本軍と戦わずしてアメリカに解放してもらった国、

 

 (北朝鮮)少しゲリラ戦をしたが大負けに負けてソ連の傀儡にしてもらった国、

 

 (中国共産党政府) 別の人たちが日本軍と戦っている間に山で英気を養い、戦後、前に戦っていた人々を追い出して独立した国。

 

これらは日本に戦勝したという偽史なしには国民の物語が作れない国々であり、これからも絶えず日本と戦っていると国民にアピールするために、日本の主権をおかし、侵略をしつづけることであろう。

 

  日本がかつて彼らに悪辣なことばかりしてきた、などという進歩的文化人や良心的知識人のウソを、いつまでご託宣のように信じているのだろうか。

 日本は彼の地を征服し、近代の民法典や私有財産制を移植した。

 仏人にそういうと、「なんだ。ナポレオン・ボナパルトではないか」との答えが返ってきた。日本の世界史的役割とは、案外そんなものだったのかもしれない。

 日本が敗れてからは、それらの遺産を活用した韓国は栄え、払拭して社会主義を始めた中国や北朝鮮は、あるいは遅れ、あるいは衰えていったのであろう。

 

  ≪独裁国家同士による大団円≫

 時代は変わって、いまや世界は四つの国家群に分けることができるようになった。進歩主義は幻想となり、静的に四群が並存するだけの世界である。

いわく、

 資本主義も民主主義もできる国、

 資本主義はできるが民主主義ができない国、

 資本主義も民主主義もできない国、

 何もできない国、以上である。

 後ろの三つは大体独裁国であるから、いかに人間存在が独裁好きかということがよく分かると思う。

 独裁国家は民主主義を排除するために、陰に陽に協力し合う。

 

  4月5日の昼、北朝鮮のミサイルの脅威が日本列島に躍りかかった。ミサイル実験のデモンストレーションは武器の販路を広げ、北朝鮮製の装甲車やロケット弾を積んだ偽装船舶はさらにインド洋を北上することであろう。

 結局、国連での事後処理は民主主義国家に脅威を与えたい中国やロシアにまかされ、独裁国家同士の大団円となって終わった。なぜ我が国民は怒り、立ち上がろうとはしないのだろうか。

 

  今年からグーグル地図が一部更新され、北朝鮮の火力発電所が盛大に煙を上げているのが上から見られるようになった。プルトニウム開発の寧辺から河をはさんだ南方に北倉火力発電所がある。そもそもソ連の技術援助で1982年に完成したもので、出力が150万キロワットもあるが、長い年月で老朽化していた。2007年6月、ここに国家科学院と、機械工学研究所の研究員が入り、再開発の意図がはじめて明らかになった。

 

  ≪良好な北のエネルギー事情≫

 7月には、電力工業省傘下の火力発電局の担当が降りていき、8月には灰処理基本工事を完成、11月からはボイラーとタービンの大々的な補修が報じられた。12月には、北倉郡の近隣で各出力20万キロワットと推定される安州市の清川江と、順川の火力発電所のボイラー並びに発電設備の補修が同時進行中であることも報じられた。

 

  以後、北倉は手厚い支援を受け、08年3月にはボイラーに重油が入っていることが確認され、4月には「工業試験所の技術者たちはボイラーに新しい重油供給装置を全面的に取り入れ燃料効率を高めた」と労働新聞(4月29日付)に載る。

 

  のみならず、先の火力発電所群と同じ北緯39度から40度の間で、元山、金野江、水洞区、寧遠などに、水力発電所が次々に建設された。元山では4基計8万キロワットの水力発電所が、金野江では写真から30メートル級のダムが建設され、寧遠では発電機、タービン、変圧器など新しいものが次々と搬入されていると去年の6月に報じられたが、いまグーグル地図を見ると、中型のダムをそこに認めることができる。目下、北朝鮮のエネルギー事情は良好であり、ウラン濃縮のためには万全の体制が整ったと言えよう。

 

  現在中国は、外貨備蓄を米国債の購入に充てアメリカに無言の圧力をかけるとともに、北朝鮮のエネルギー開発を援助することにより、日本に有形の脅威を間接的に与えている。資本主義はできるが民主主義ができない国々がテロ国家を番犬のように使い、影響力を世界に拡大しようとする戦略は、かつては社会主義で貧乏だった大国が、昔の野望を実現できるようになったということだけなのかもしれない。(ふるた ひろし)

 

 

 

連休離れ

2009/5/7() 午後 5:59

 

 本日の225先物の罫線は強烈な上離れ。

 『夜離れ』ならぬ『連休離れ』でした。

 去年もそうだったけど、今年の方が強い形かな。

 225で一万円ぐらいが目処かもしれません。

ただ、個別で見ると それほど上げていませんね。

 

 連休中に『私は株で200万ドル儲けた』を読んだため、

 影響されやすい私は

「せこいサヤ取りなんか、もう止めて、一本調子の火柱高銘柄を買って、

ストップ・ロス・オーダーを吊り上げて、値上がりにとことんついていく。

そして、順バリで値幅をガバッ、ガバッと何度も繰り返してつかんで

大儲けするんだ。」

 5日の夜中には、結構真剣に妄想に耽りました。

 

でも、翌朝になると、

 「そんなことは、今まで出来た試しが無かったじゃないか。

 株の値動きにはリズム、うねりというものがあって、

 10%ぐらいのストップ・ロス・オーダーはすぐにヒットしちゃう。

そういう邪心をぐっと押えるのがプロの相場師というもんよ。

 今やってるサヤ取りに全力をつくそう。」

と教科書どおりに思い直しました。

 

 昔は「ちょっとだけ、やってみようかな」となったものでしたが。

 歳を取ったせいか慎重になってきました。

 連休で売買していなかったためか、今日は一か月分ぐらい売買して、

 玉を建て過ぎてしまいました。

 

 

 

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ニコラス・ダーバス

2009/5/5() 午後 5:54

 

 書評 『私は株で200万ドル儲けた』

 

パンローリングから文庫本で『私は株で200万ドル儲けた』が出版されていて、去年から探していたのだが昨日ようやく買えた。 

 文庫280ページ税込み840円

 

ダーバスが、昭和30年代に仕事でしばしば日本に来ていた事実は意外性があって親しみを覚えるし、株の連絡のために電報を打つ際、電電公社の職員にスパイではないかと疑われたという話は面白かった。

 

 個人投資家が試行錯誤の大損を繰り返す苦悩の末、自立していくという過程は、立花さんの『あなたも株のプロになれる』に匹敵する。

 

 脱アマ相場師列伝(旧版)の第三話ボックス売買法の主人公がこの本を読んで感激するというくだりがあるが、その気持ちはよくわかる。もっと早く読めばよかった。

ただ、ボックス売買法はダーバスが艱難辛苦の果てに個人的に練り上げた技術で真似して儲けるのは相当難しそうではある。本書の真の価値は、あやふやなボックス理論ではなく、ストップ・ロス・オーダー、ストップ・オーダー売買の実戦的教科書であるという点であろう。

 

そして、「高い株を買って、もっと高く売ろうと思った」という思い切りのよさは見事で、

・ボックスを上抜いた高値を逆指値で買って、

・ストップ・ロス・オーダーによって損失を限定する。

・見込みどおり、値上りしたらストップ・ロス・オーダーを吊り上げて、値上がりにとことんついていく。

という合理的戦略は再考してみる価値がある。

 

ダーバスも米国の大成功した相場師に共通する『すごーく強運な順バリ屋さん』の一人で順バリで値幅をガバッと何度も繰り返してつかんで大儲けしている。

 信用取引の枠を目一杯使って満玉を張るという、とんでもなく危険な買い方もやっている。

こういった戦術は射倖性が強く、長続きはしないだろうなと感じた。

 

とはいえ、たとえ一時的にせよ、アメリカンドリームを実現し、大成功を収めた伝説的個人投資家ニコラス・ダーバスの冒険物語は我々投資家を永遠に魅了するのである。

 

 

☆ダーバスが得た教訓

 1.投資顧問の言うことを聞いてはいけない。

   投資顧問は信頼できる存在ではない。

 2.フローカーのアドバイスを聞いてはいけない。

 3.格言は無視すべきだ。

 4.店頭株に手を出してはいけない。売りたい時に買い手がいない。

 5.うわさは無視する。

 6.ギャンブル的手法よりファンダメンタルズのほうがまし。

 7.短期間にに10種類の銘柄を売買するより、

   値上がりしている一銘柄を長期間保有すべきだ。

 8.業績報告書、格付け、株価収益率は無価値である。

 9.相場に対しては純粋にテクニカル分析で臨むのが有効。

 10.相場は確率50%で確実なことはなにもない。

 11.半分は間違うからストップ・ロス・オーダーを出しておくことで

  「クイック・ロス」*し、リスクを減らす。*初期消火的に早く損をすること。

 12.株を買うときには逆指値「ストップ・オーダー」で上がり端を買う。

    同時にストップ・ロス・オーダーを必ず出しておく。

 13.価格の上昇と平行してストップ・ロス・オーダーを

   吊り上げていくことで、小幅で利食いすることを防止する。

 

☆ストップ・ロス・オーダー

1957年の6〜8月の間に、持株は全てストップ・ロス・オーダーにより売られてしまい、株価の下落を傍観者として見守った。これは大規模な強気相場が終わったためだった。

 

アナリストたちは数ヶ月後、弱気相場に突入したと宣言したが、後知恵で、遅すぎた。

 株から手を引いた方がいいという警告は、必要な時には行われなかったのだ。

まして、自分には相場の歴史的大転換を感知する能力などはないが、株価が続落しているときに、ストップ・ロス・オーダーで早めに避難すれば、そうした能力は必要ない。私は相場の転換とほぼ同時に相場から脱出できた。

 私の策戦は極めて有効であり、本当に悪い時期がくる前に私を救ってくれたのである。

 

ストップ・ロス・オーダーにより機械的に売却した株は、その後半値に落ち込み売値に戻ることはなかった。もしストップ・ロス・オーダーを置いていなかったら、下げ相場に正面から衝突し投資額の半分を失い、落ちぶれて自信を失う羽目になっただろう。

 

ストップ・ロス・オーダーは我が身を守る大切な武器であり保険である。

 立派な家を建てたら火災保険をかけるのは当然だ。

 

☆ダーバスの危機

 「利益でポケットが膨らんだ分だけ、頭が空っぽになって自信過剰になっていた・・・・」

  50万ドルの含み益が出て自信を深めたダーバスは大成功を疑わなかった。自分なりの投資技術をマスターし、音楽家の絶対音感にも似た

 ある種の第六感、変動感覚も身につけたという自信を得た。

 電報だけで50万ドル儲けることができたのだから、証券会社のディーリングルームに乗り込んで、大金を動かす売買をすれば、さらなる大儲けは確実だと考えたのだ。

 

  しかし証券会社のディーリングルームに足を踏み入れ、情報の洪水に飲み込まれると、衆愚の一員となっていった。

・第六感が失われ、

・独立心を失い自分のやり方を捨て、他人の意見を取り入れた。

・投資技術、自制心、忍耐力、判断力、理性を失った。

・行動は本能に支配されたズブシロと同じになり、

  目先的な売買するようになった。

・慎重に作り上げた自分の投資システムは崩壊した。

  ストップロスは最初に放り出し、ボックスはすっかり忘れてしまった。

 

その結果、すべての売買は壊滅的な結果に終った。

この時期の売買は精神異常者の行動記録のようで、

 天井で買いつける⇒買ったとたんに下げる⇒慌てて底値近辺で売る⇒

売ったとたんに上げ始める⇒強欲心が出て、また天井で買う 

というものだった。

 証拠金が安かったためデイ・トレにも手を出して毎回数千ドルの損をした。

こうなってしまうと何をやっても失敗する。

 

 結局、数週間で10万ドル損することになった。

こうした酷い状況の原因は自分の目と耳のせいだった。

ティッカーテープの価格情報を一日中見続け、うわさ、干渉、パニック、ブローカーとの会話、インチキ情報などの雑音が耳に入ってきた。

 外国で電報だけをたよりに売買していたときは、限定した株だけを冷静に、中立の立場で、うわさなどに惑わされることなく、評価できていた。

 

 最後には株を見るだけで身の毛がよだつ状態に陥った。

 全財産をすってしまう前に、NYを離れようと思いパリに脱出した。

 

☆ためし玉

 損をすることが多かった時期、さらに損を繰り返す恐れがあったため、慎重に行動しようと思い、試し玉を使うことにした。

 実際に保有した方が、その株の値動きを敏感に感じることができるからだ。

 

ダーバスの試し玉の例 

 試し玉 35 1/4ドル  300株

 増玉1 36 1/2   1200株 

 増玉2 40        1500株 

 

☆ニコラス・ダーバスの考え方

 

 値上りしつつある株を売る理由はない

 

 ツキは人生のあらゆる局面に存在するが、投資はツキを当てにしてはいけない。

 

 秘密情報、インサイダー情報で買っても絶対に儲からない。

 

 経験を積み思慮に富んだ専門家の教えに従っても絶対に儲からない。

 

 金融界の予想屋が特定銘柄を推奨するのは証券会社の玄人筋が売るときである。

 

ウォール街の金言「利食い百人力」に従うと、まだまだ上がる株を売って、

 乗り換えた株で損をして儲けを吐き出すことになる。

 利食いして破産した人はいないというが、利食いした結果、

 乗り換えた次の銘柄で破産することはある。

 

 勝ち負けトントンでも手数料で破産する。

 

 株も動物の群れと同じで業界ごとにグループを作り、同じ動きをする傾向がある。

 

 株には人間同様、性格というものがある。

 

 株には一定した価値はなく、需給で決まる価格があるだけだ。

 

 「この世に良い株とか悪い株はなく、上がっている株と下がっている株が存在する。上昇している株は持ち続け、下落するものは売り払う。」

 

ダンサーが跳躍に備えて身をかがめるように、株も上がる前に押し目を作る。

 

 安全のため、儲けた金の半分を証券会社から引出しておく。

 

 税制の恩恵を受けるために値下がりしている株を長持ちすることは危険である。相場では正しい売買をすべきで、税金のことは儲けた後で心配すればよい。

 

 持株の説明し難い動きは株式相場全般が荒れ模様になったときと合致する。株式相場全体の弱気相場、強気相場といった周期はほとんどの株に影響を与えている。

 

 相場は下落しても永遠に下がり続けるわけではない。遅かれ早かれ上昇に転じる。

 過去はいつも弱気相場の後に強気相場がやってきた。

 最初の兆しを見つけたら高くなる前に買わなければならない。

 自信に満ちた、ゆったりした気分で相場の潮流が変わるのを待つ。

 

 紙の上のつもり商内をやったが、金をかけずにカードをしているようなもので面白みと刺激に欠けていた。金を賭けていなければ感情の抑制は容易いが、いったん金をつぎ込めば気迷いが生ずる。

 

 感情を抑制するための訓練をした

買った理由と売った理由を書きとめ、損に終った売買は理由をメモに残し

「間違いリスト」を作った。

 

 情報が限定される電報だけによる取引の利点

  一時に扱えるのは5〜8銘柄が限界だったため、錯綜するジャングルのような多数の銘柄の動き、

  知る必要がない市場の混乱、噂、他人の意見、他人の行動から遮断された。

 

 

 

 

  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/

 

リバモア流投機術より

2009/5/3() 午後 8:15

 

成果は努力に比例する。

 相場の世界で成功するのは本当に努力した人だけである。

 

☆相場は事業である

相場は事業であり、ギャンブルではない。

 相場という事業を続けるには、資金を守り、致命的な損失を出さないことである。

 

 相場を張っている多くの人々のうち、すべての時間を相場に費やせる人は、ほんの一握りに過ぎない。その他の大衆投資家の投資は行き当たりばったりの一か八かのギャンブルで、株を買ったまま放置して莫大な損失を被る。

 永久に所有するつもりで投資した優良株が、環境の変化で紙くず同然になることもある。

 

 金は証券口座にあるか銀行口座にあるかで違う意味を持つ。

 利益が出たら現金を引き出す習慣をつけるべきだ。

 引き出した金は本物の金だからだ。

 銀行口座にある金は所有感覚があり、慎重な行動を取る助けになる。

 元本を2倍にしたら儲けの半分を銀行口座に移し貯蓄に回すべきである。

 

☆売買心得

 同時に多くの銘柄に関心を持つべきではない。

 多くの銘柄を追うより、少数の銘柄を見守る方がはるかに簡単である。

 

 売買で利益を出している事実は、正しい売買を行っている証拠である。

 損が出ている場合は、間違った売買をしている証拠である。

 間違った売買から教訓を得る努力をすれば、やがて損が出る前に、

 自らの過ちに気づく変動感覚が磨かれるようになる。

 

 飛ぶ前に、よく見なければならない。

 「高すぎるように思える」からカラ売りしたり、「安すぎるように思える」から買ってはいけない。

その傾向はまだまだ続く可能性が高いのだ。

 

だから、過去の高値安値は忘れ、日柄と株価を組み合わせた手法で売買すべきである。

 重要な株価の変動は日柄によって発生するからだ。

 

 投機は価格変動を予測することだが、現実の相場の動きによって自分の予測の正しさを確認してから仕掛けるべきである。

 慌てて上げる前の安値を買っても、恐らく本格的上昇の前に利食いしてしまう。

いったん手仕舞ってしまうと買い直せなくなるものである。

 成功するためには自分なりのルール・方法を持たなくてはならない。

 

 衝動的売買を避け、分割売買をする。

 100株買う。相場が上昇したらもう100株買う。

 買い価格は前回よりも高くなければならない。

カラ売りの場合も前の売値よりも安くなければ追加の売りをしてはならない。無計画な引かされ難平は厳禁である。

 

 危険シグナルが点灯したら有無をいわずに手仕舞うこと。そうすれば不安にならず、金を守ることができる。

 危険が通り過ぎたら、いつでも相場に戻れるのだ。

 

 追証の請求があったら、いったん証券口座を閉じるべきである。

 

☆場帖

 「健康法」の本を読んだだけでは健康になれないように、

 相場師は、自ら行うべき作業を他人に委ねては儲けを手にすることはできない。

 場帖を自ら記録をすることで多くの体系的アイデアが得られる。

 

 場帖に価格を書き入れその動向を観察すると、価格が語りかけてくるようになる。

 突然、書きためた記録がある一定の形を形成しつつあるのに気づく。そして、場帖は形成されつつある状況を明確に伝えようと、必死に訴えかけてくる。

さらに過去の記録全体をさかのぼり、同様の状況が前回起きたときには、どんな値動きをしたか、確認することを促してくる。

その値動きを注意深く分析して優れた判断が下せれば、どうすべきかわかるはずだと語りかけてくるのである。

 

 完璧ではないが、場帖の記録は将来の価格変動を予測するための土台である。

 自ら場帖をつけて記録を研究すれば、だれもが利益を上げられるはずである。p80

 

 人生の長い年月を相場に費やしてようやくわかり始めてきたことは、株式相場において新しいことは何もなく、価格変動は過去の繰り返しであり、銘柄によって多少異なっても相対的な価格パターンは同じだということである。

 「すべての値動きは単に同様の値動きの繰り返しにすぎない」、

 「過去の値動きに精通すれば、来るべき変動を正確に予測して利益を上げられる」

 

 「私も人間だから、人間の弱さを持っている」

 希望と恐怖の感情は人間の特性だが、相場に希望と恐怖を持ち込めば、恐ろしい危険に直面する。

 人間的感情が一般的投資家の最大の敵になる。

 相場において希望的観測は捨てなければならない。

 

 

 *時間的要因およびタイミングは日柄と記述した。

 

 

  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/