サヤ取り人生

2010/2/13() 午前 1:55

 

相場にどっぷり浸かった今の生活は悪くない。相場が生きがいであり、毎日が楽しい。

 

 松辰遺稿に

「相場師の策戦は、ふだんはサヤ取り商いに打ち込みながら、

公益上有害な大相場の出現を待つ以外にないのである」 とある。

 

 「とすると、自分は相場師の正道を歩んでいるのだ」

と、これを読んだ時はうれしく思った。

 

林輝太郎先生の『売りのテクニック』に「上げは3年、下げ7年。下げの7年は売るしかないのである」

とあるが、いくら下げ相場でも、闇雲に空売りして取れるほど相場は甘くない。

 

 真っ直ぐ下げてくれればいいが、相場には“戻り”という儲けにくい仕組みがあるから、なかなかうまくいかない。

そこへいくとサヤ取りはいい。失敗しても致命的な損はしないし、熟練によって利益は安定する。

 

 林輝太郎先生のもとで、小豆の限月間サヤ取りを4年間行って身につけたサヤ取り感覚は一生の財産で、今もそれを頼りに生きている。

 

世の中の多くの出来事は間違っているものであり、不合理、不正、不公平、不平等、不条理なものである。

 

サヤ取り師である自分は、そうした市場の歪みを積極的に活用して生活源としている。

 

 考えてみれば、自分の半生は世の中が歪んでいるのをいいことに、裏口(バックドア)を利用して世間を斜めに渡ってきたサヤ取り人生なのかもしれない。

 

相場で成功するには、他人が気づいていない必勝法や抜け道を発見して、

それを自分の技術で換金して うまく立ち回る ことが必要だと思う。

 

 

「抜け出す道があるはずだ」 ボブ・ディラン(見張台からずっと)

 

相場戦略研究所 URL http://wedscafe.jounin.jp/