株の本質

2009/5/13() 午前 5:23

 

 株を買う ということは出資者になるということである。

 

 株は利益配分証券であり、資本主義の中核をなすものである。

 株主はそのまま出資者であり、出資した企業の発展を望んでいるのが資本主義社会である。

 

 自分で事業をやらなくても、その事業を行っている会社の株を買って株主になれば、

出資者として簡単にその会社の事業に参加することができるから、自分が事業をやっているのと同じことになる。

 

 起業した場合は、事業が軌道に乗らず失敗するリスクが大きいし、

 経営に多大な労力を要する。

 他人の事業に直接出資するのは詐欺に遭うかもしれず危険である。

 

ならば、いっそのこと素性のしっかりした上場企業の株を買うことで、その会社の事業に参加したほうがよい。

 

そうすれば、すぐに利益配分としての配当を受取ることができるし、

株が値上りしたら他人に転売してキャピタルゲインを得たうえで資金を回収し、事業から手を引くことも出来る。

 

 株を買った会社が業績不振に陥っても、売却すれば即座に現金化できる。

 株による投資は資金を回収することで損害を一定限度に止めることができるが、

 自ら起業して失敗した場合は破産したり、大きな借金を残すケースが多い。

 株による投資の最大の利点は、こうした換金性=安全性にあるのだ。

 

 経営のセンスが無い人も株を買うことで、会社の事業に参加することができるのが資本主義社会の特徴である。

 

また、株の売買を巧みに行うセンスのある人は、より多くの利益を得ることができる。

現在は業績不振で無配のため株価が安いから、今のうちに買っておいて、将来の業績好転による復配、株価の値上りを狙う人が沢山いるし、

その他にも、株のブローカーをする人。値上がりだけを狙う人。カラ売りをする人。配当利回りで株を買う人。

サヤ取りをする人。長期保有しながら、高値でツナギ売りをする人。もいる。

 

さまざまな思惑を持つ人が集まり、ダイナミックな株式市場が形成され、経済、景気、事業の盛衰によって、株価は絶えず変動していくのである。

 

 

 

 

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