相場戦略研究所

 相場哲学 鏑木繁 相場中毒

本来、お金を儲けるための相場を、苦しむため、損するためにしている人のほうが多い。 p15n
 相場は、目先がどんなに上手でも、相場に淫しているだけで、命懸けで金儲けに取り組んでいるとは言えない。
 朝の寄付から、次の節を待ち、お昼に何か食べたら後場の相場を待ち、
 大引済んだら、線を引いたり、あちこちに電話して情報と相場に対する感情を確かめあって、
 調子の良い時はやれやれで一杯飲み、逆境に置かれると苦い酒になり、それで一日がヘトヘトで終るというものである。
 このように苦労して、目先の相場で何回か儲けた金を、大きな相場一回で吹っ飛ばす器用貧乏が普通である。p119n

取ったり取られたり朝から晩まで相場にかじりついている人は多い。 情報の交換、相場の強弱意見。
 ご本人はこれが相場人生だと思っている。買った負けたで一喜一憂。当った曲がったで喜怒哀楽の人生である。 p4

お金儲けが目的なら、一生楽して暮らせるほどのお金を相場で儲けながら、
 さらに建玉を大きくして元も子もパーにして足を出すということにはなるまい。
 巨額の利益を挙げながら、相場がやめられないで終局は元の木阿弥というコースは、欲の問題ではなく相場中毒症状である。
 相場中毒症状は相場以外に人生が面白くない。 
 大儲けした後の曲がりは、なまじっか自分の才能を信じているから損の金額が加速度的に大きくなっていく。 p54
 運が良かったから儲かったのだ と謙虚であれば、自分の力を過信せず相場の流れに逆らうこともなく身が保てるはずである。 p55

相場の筋書きは同じ筋書きの悲喜劇の繰り返しである。 p191

持ちなれない大金を懐にしたら、衣食住が急変化。最も手っとり早いのが車であろう。
 ベンツを買ってトッテンシャン という実例は余りにも多く見かける。 p56

人にはお金が入る器があって、器を大きくしなければ入ってこない。
 大概、相場で大儲けした俄か成金は衣食住車が急変して、あと女がつきもので、儲けた金の3倍は損をして再起不能になる。p133

相場でつまらん苦労をするとエネルギーを消耗し、相場の転機が見えなくなる。p29
 曲がり屋は自ら進んで迷路に迷い込んで、焦りのエンジンをかけっぱなしでエネルギーを消耗する。
 迷路で苦労しすぎると、判りやすい道に出たことに気がつかない。p138
 達人は判りやすい道に出るまで 待つ。

お金の帳尻にゆとりがあるうちは相場がよく見えるから相場の見切りが見事にできる。p286

相場師の予知、予覚能力は、常勝すると身を守る本能が希薄になるため消えてしまい、没落する運命になる。 p33
 相場世界には潮時というものがあって、身に余る大儲けをした後は、儲けた金の力で目がくらんで人生を失敗する。 p75

天井圏で利食い完了すれば、百点満点であるが、相場師は満足せず、
 強欲にも「なぜドテン売りして下げを取らなかったのか?」と不満を待つものである。 p43

相場で百万円を千万円にしようとすれば逆に損するものです。(南俊二) p179

物事の失敗は、過信と油断で人間である以上避けられない。 自信、高慢、酒の燗。自慢、高慢、馬鹿のうち。p138

相場はのべつ幕なし張るな p36
 年中、商内すると儲からない。折々手仕舞って休むことが第一である p77n
 平人は時を待たずに動こうとするn

相場は、入る時期(場所)、出る時期(場所)、を事前に決めておき、それを実行して、利益を確実に手にするものである。p27

お金持ちは市場に閑古鳥が鳴いて、相場が凍てつくような安値に凍えたころから、ゆっくり買い出動する。
 大衆のポケットに一文の金もなくなった頃、お金持ちはゆっくり出てきて大きな獲物をしとめるものである。 p99

「満玉張るな」「見切り千両」等、相場戒律は自らを守るためにある。p5
お金の帳尻にゆとりがあるうちは相場がよく見えるから相場の見切りが見事にできる。p286
玄人相場師が小さい玉で小さく損しているのは、相場の味を見ているのである。p21

 財産をつくるには月足単位で相場を見ていくしかない。 p118n

満玉張るな 人様には満玉張ってもらって、自分様は厳に戒律を守る p144n

 人生の満玉は天の恐ろしさを忘れ、謙虚さを失うことn

 『利食い後は休め』 は相場の基本・常識 p49n

 待つ は仁。 待つ ことは自信である p15n

 待つ ことにリスクはない。 p139k

 相場とは 『待つ』 ことと見つけたり。 p139k

 一年に一回、相場を張ればよいn

 休み は相場の秘法 p64n

 休み は相場から心を離して第三者的に相場を見る時間を持つことであるn

 秘伝 「気を転ずべし」「休むべし」 p117n

自分の力だけしか相場は見えない p33n











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