相場戦略研究所
株式投資には『知識と技術』が必要
日本人は、非常に不器用な国民性を持っております。
株式投資とは勝負ですから結果は『勝つか負けるか』のどちらかになります。そして、負けた時にはお金を失います。しかも、個人投資家のお金は企業のお金とは全く性質が違うお金と言えます。
企業のお金は『借りたお金』であり、借りた分すべてが株式投資に使えますが、個人投資家のお金は『給料から税金や社会保険料、生活費を差し引いたものであり、企業の100%に対して10%もない』ということになります。ということは株式投資で100万円の損が出た時に、企業であれば新規に100万円を借りれば良いということになりますが、個人投資家は給料の10%としても1000万円の給料を新たに取らなければ100万円の投資資金は出来ないということになります。つまり、企業の投資資金と個人投資家の投資資金は全く違います。
この現実を認識して株式投資をするとすれば、安易に株式投資をすることが如何に危ないかということが分かると思います。つまり、勝つか負けるかという世界で投資しているということを本当に認識できれば『株式投資をするためには、それなりの準備が必要』ということになります。
我々日本人は幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学と18年間も勉強します。
つまり、社会人として給料を取るために、時間にして18年間、費用にして1千万円以上の投資をしています。
株式投資は社会人として得られる金額以上に金額を得られる可能性(1年間あたり貯金する額が50万円〜100万円とした場合)があると同時に同額の損をする可能性がありますので、実際には社会人として仕事をしてお金を得ることの2倍の影響があります。
したがって、株式投資を行なうのであれば、社会人として生活するための18年間、1千万円とはいかなくても、ある程度の時間とコストを
『株式投資の知識と技術』を得るために使わなければ、株式投資で利益を上げ続けることは出来ないと思います。
信用取引をしている投資家の90%以上が株式投資で負けていると言われていますし、
多くの投資家が株式投資を始めて、1年から1年半で株式投資から撤退しています。
あるオンライン証券の役員が
『投資家寿命を現在の1年半から3年に延ばしたい』と言っておりました。
それでも個人投資家が世界中に何千万人もいるということは株式投資に魅力があるからだと思いますし、儲かる時があるからだと思います。
しかし、株式投資を老後の財産構築の手段とするためには『それなりの知識と技術』が必要であり、この知識と技術を身に付けることが出来れば、株式投資は世界でもっとも有望な財産構築の手段とすることが出来ると思います。つまり、株式投資で財産を失うのも、財産を増やすもの本人の自覚が一番ではないかと思います。
(ケン・ミレニアム)今日のマネーより 15/ 06/09