相場戦略研究所
定石八 対象銘柄を3ないし4にしぼる
相場の必勝法は、銘柄をしぼって、売買の内容を高めることである。
私の売買例をあげよう。
商品はゴム、小豆、大豆の三銘柄に限定している。
株式では、松下、平和不動産、本田技研の三銘柄で、これらはここ二年来変わっていないし、また当分このままで行く。
これ以外の株や商品はいっさい売買しない。
これ以上銘柄をふやすと個人の能力を超えることは明らかである。
片建てのポジションはできるだけやらないようにつとめている。 特に三銘柄の片建ては絶対やらない。
たとえば、ゴムを買ったら、ヘッジとして大豆を売っておく。 これはバランスを考えることである。
圧倒的に多いのは両建て、しかも単一のサヤ取り である。
やはり売買の基本はこれに尽きるようであり、いちばん利益があがり、且つ安全性もある。
そして、たとえば[大豆売り−小豆買い] から [大豆売り−ゴム買い]に変え
さらに一方を別な銘柄に変化させていくというようなケースが多い 。
よく「決め手は何か」と質問されるが、相場には目に見える決め手はないのである。
だからこそ斥候玉を建て、損切りは建てた翌日にでも行い、
利の玉は大きく波に乗るように心がけるべきなのであろう。
(吉田英夫 脱アマ相場師列伝p386)
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