相場戦略研究所


 資金管理は『秘密の小部屋の住人』でありつづけるための砦である。

資金を限定する
☆小豆相場のプロ 立川さんの資金管理
 商品会社に預けてある資金は3000万円。 売買は最高で30枚。資金の10分の1に過ぎない。
 利益金が増えて、預け金が3500万円になったら500万円引き出して、 それを生活費として、余った金は貯金する。
その貯金が20年間で7億円になったのである。(研究部会報99.9 p77)

 このように資金を限定して売買することは最高の危機管理であり、 相場における資金管理の極意といえよう。

☆計算されたリスク。
 これこそ危険に身をさらして生きるうえでの、もっとも贅沢な生き方であり、
相場師が、ほかの人たちよりもはるかに富裕な生活をゆるされている理由である。(商品相場の技術p514)

☆ 儲け金は棚上げ貯金して 相場の資金にしない (山崎種二)


生活費
総資金の20%を暴落予備費として銀行預金にする。更にその中から、一年分の生活費を別保管しておく。

売買の区切り
単純平均が10%逆行したら1ヶ月以内にすべての建玉を処分し、天・底を基点として三ヶ月休む。

仕掛から、3ヶ月経過したら、利益になってもならなくても一旦 手仕舞いして区切りをつける。

売買の区切りを明確にし、だらしない売買を避けることで、余裕資金を確保し、 再仕掛けのチャンスに備え、動員できる資金量を確保しておく。

そうすることによって、ポジションの質を高め、利益率向上を狙う。

資金移動
証券会社倒産のリスクを考え、一定額以上の預り金は引き出して銀行保管すること。


証拠金運用
信用取引による取引と、現物(信用取引代用証券)による証拠金運用を明確に区別する運用をする。

商品取引においては現物の買いは存在しないので、建玉と証拠金は明確に区別される。 しかし、株式相場において信用取引をする場合、現物を買って、信用取引証拠金の代用証券とすることができるために、信用取引の建玉と「信用取引代用証券=現物買いの建玉」の区別をしない人が多い。
最悪のケースでは現物で買って、さらに信用取引で買い増しすることすらある。

本当は、株式の信用取引を行う場合には、商品取引の建玉と証拠金のように明確に区別して運用する心構えが必要なのである。

証拠金運用は利殖と割り切り、10%程度の利益があれば利食いする。 極端なことをいえば、銀行預金のようにマイナスにならなければいいのである。

だから、信用取引の代用証券とする銘柄は、安全を重視して選択すべきであり、一定の利益が出れば即座に売却して利益を確保しておくべきなのである。 (14.5.25)


 



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