相場技法

2008/12/3() 午後 5:46

 

 相場技法とは「分割売買」と「時期選択(時期を待つ)」だけである。

 

 相場技法といわれる売買の基本は価格変動の波に分割売買で乗ることで、価格変動の波の基本は約三ヶ月または六ヶ月周期である。

 

  分割売買は、資金を考慮して、リスクを考え、将来の手仕舞いを考慮して行なうのであり、それが相場技法である。単なる見通しの当たり外れとはまったく別のものなのだ。

  だから、「見込みが当ってもやり方が下手なら損する」、

 「見込みの適不中にかかわらず、商内の方法だによろしければ利益を博する」のである。(株式成功の基礎P266)

 

 時期の選択はテクニカルズであり、相場技法である。

 (日本の株価は5月連休前後の高値、12月、1月の安値が統計的に多い。

  勝者へのルールp59)

 

☆うねり取りのツナギ売り

 うねり取りのプロは、ここはツナギ売りができるなという時は、腰を据えてツナギ売りに取り組み大きな利益を上げる。

 「年末年始効果」「5月連休前後効果」という期節周期を利用するのである。

  「年末年始効果」を利用して12月、1月から買い、

 「5月連休前後効果」を利用して連休前後にツナギ売りを行い、

その後の下げ相場を取ると、このたった一回の上げ下げの往復だけで1年か2年の生活費が稼げる。(売りのテクニックp190)

 

  単純で面白みがない建設株のうねり取りを5年続け、利益を積み重ねていく努力は、決心によってもたらされ、再出発の2300万円の資金から1億円達成という成果を上げたのである。(うねり取り入門p36)

 

 売買というものは、具体的な建玉の動きで、

 『上げ相場の可能な限りの安値で資金に見合う買い玉を入れ、それを高値で手仕舞い』

 『下げ相場の高値で同じく売り玉を入れ、それを安値で手仕舞って』

 利益を上げることを言う。(勝者へのルールp175)

 

  生死を賭ける剣術や相場においては、血みどろな実戦の経験によって学び、覚え、見につける順序と方法が決められている。(財産作りの株式投資p208)

  剣術には、敵を倒すという目的は同じでも、多くの流派があり、考え方や方法が違うのは、「殺すか、殺されるか」という厳しい局面においては、ごく僅かの差異で勝負が決まるからである。

  相場の「カネを取るか取られるか」という厳しい局面においても、まったく同じである。

  だから売買において、いちばんいけないのは「曖昧な考え方」、「はっきりしない方法」、「のろい決断」で、少しの油断が命取りになる。(株式成功の基礎P122)

 

 波乗りの要領を覚えるには、回数で4〜5回、期間としては1年〜2年は必要である。

 (財産作りの株式投資p246)

 

 月替り線は「上げて月替り2回経過は売り場狙い」というように、売買時期の判断に役立てる重要な線である。『相場師スクーリング』

 

○小豆相場の基本

・3月またがり60日は周期の基準

 3ヶ月区切りで売買すれば高値安値は逃しても利益になるものなのである。(3ヶ月周期を見よ・3ヶ月を基準にして上げ下げを見よ・3ヶ月毎に建玉を見直せ)

 

・天底は相当あとでなければわからない

現在進行形の相場においては「底の想定」であり「天井の想定」であって、「これからつける底を予想」し、「つけた底を確認する」ものなのである。

 出発の玉は細くせよ

 

揉みは出動の場所

 上げ途上の揉みは逆張りで買う。下げ途上の揉みは逆張りで売る。

 

  保合の中での分割買いは陰線引けの翌日

 

 神ならぬ身の誰か未来を知るものあらんや。

いま目に見たるところにより、一心を定めて行なうのみ。

 

 実践者の心理は常に揺れ動いているものなので強弱感と建玉は相関しない。

 

 安値では弱気になるな 高値では強気になるな

(小豆相場の基本より)

 

○鈴木 隆の『金泉相場』

   金泉相場とは

1.3ヶ月中心相場 上下約半年

 2.6ヶ月中心相場 上下約一年 これである。

 

  それで私は、上の2つの天底を観察して金泉相場を逃がさずば、泉の如く金が入ってくる。何人も財を積み、産を成すことを得るものと信じる。

さて、そう肝を決めて 私は金泉相場以外には同士に勧めない。

 

 (中略)一相場は 大体3ヶ月中心と言うべきだが3ヶ月より幾分短いことが多い。

 

  6ヶ月中心相場は三年に一度、異変好況の年は必ずある。

 3ヶ月中心相場に比較すれば波乱規模が大きいから、その何倍という動きを見せるであろう。

したがって、3ヶ月中心相場で儲けた幾度の利益よりも、6ヶ月中心相場一つで得た方が利益が大きいことも事実である。

それ故にこの業界の志士は、全知全能をあげ、あらゆる苦難を忍んで、6ヶ月中心相場を逃さないことを希望する。

 

  6ヶ月中心相場の特徴は発足が、始めは穏やかであるが、上げ幅が3ヶ月中心相場に比べると大幅に飛ぶので、旧来の小相場に慣れた頭で、利が乗ると忽ち利食いしたり、中には売り越したりすることもある。

 「林輝太郎投資研究所 研究部会報2003年11月号」p.42より

 

3ヶ月投資パフォーマンス

60日周期、3ヶ月波動を利用して波乗りの練習をすると効果がある。

 

 日経平均の27年における60日周期の勝率は69.1%であり、必勝法というべきものである。

 

 時期を待てるものが成功する。

 (時期を待つためには3ヶ月で手仕舞いして、休みを取り、金を持って底入れのチャンスを待たなければならない。)

 

 『株式成功実践論』

 

 株のプロと負ける投資家のちがいは、やさしいやり方をするかどうか。

 

うねりという価格変動の波に乗り、株数を増加させ、そして手持ちをゼロにして終了という継続作業で、それぞれの段階においての成功不成功が増幅されるので、やりやすい方法を選択すべき。

 

 銘柄を固定して継続的な価格変動をもとに反復売買により、波乗りの技術の上達を目指す。

 

 急がずに、チャンスを待つ。

 

 値動きの変動周期が一定している銘柄を選択する。

 

 「欲を押える」心構えが必要。利が乗って大胆になってはいけない。

 

 危機管理 しまった、は手仕舞え。

 

 日柄

 「体得しなければいけないコツ」とは何なのか。

 「三ヶ月区切り」「うねりは三ヶ月周期」ということなのである。

 知っているだけではだめで、「三ヶ月区切り」を活用できるようにならなければ、成功しない。P.80

 

「三ヶ月区切り」による銘柄固定日柄売買はプロだけがやる。

 

グラフの見方

 株価の値動きは上げと下げとが交互にあらわれるが、

 「上げの値幅が大きく、下げの値幅が小さい動き」の繰り返しが

上げ相場であり、

 「下げの値幅が大きく、上げの値幅が小さい動き」の繰り返しが

下げ相場である。

 

 保ち合いのときは上げ下げともに三ヶ月周期が目立つ。

 

 突発事件が起きたときは、瞬間的に一方的な動きをすることがある。

 

が、約三ヶ月毎に上げを取り、下げを取っていこうとするわけである。

 

 

○プロだけがやる売買「3ヶ月区切り」

  ところで大同証券の古い人が言った「いわゆるコツとかそういうこと」はいったい何なのか。

 「3ヶ月区切り」「うねりは3ヶ月周期」ということなのである。

 

  なぜ、これが「体得しなければならないこと」なのかというと、理屈ではわかっている、十分承知している、といっても、体得してほんとうにわかった、とならなければ実行しないからである。

 相場の辞典にも必ず出ているし、3ヶ月周期なんか気にしていないような立花義正氏でも

「三ヶ月区切りが有利 読者も3ヶ月でゼロをつくるように、これは心掛けるのではなく、自分で強制的にでも行うようにして下さい。」と書いているが、

そういうプロ的な、プロだけがやる、それも、うねり取り(銘柄固定)そのものがそもそもプロ的で、それにさらに3ヶ月区切りが加われば、それで十分なのだ、ということにほかならない。      林輝太郎

 

○日 柄

  時間の経過を示す相場上の特殊用語で、普通一つの波動の始まったときを基点として、それからあとの日数をもって勘定する。

  したがって、波動が転換すれば日柄もまた改まるわけである。

  大底を打って上げ波動が始まってから、まだ1ヶ月や2ヵ月しか経っていないときは、相場年齢の若い時代だから、その途中にびっくりするような押し目が出ても簡単に投げてしまう必要はない。

  しかし、上げの日柄が3〜4ヶ月も続くと、そろそろ相場も爛熟期に入っているので、飛びつき買いを試みることは危険である。

  相場のひと波動の平均は約60日程度といわれている。

 (三月またがり60日)

このため例えば7月中旬に底を打った相場は10月の中旬に天井を打つことが多い。

 

 

相場戦略研究所 URL http://wedscafe.jounin.jp/