心理的優位性
2009/4/23(木) 午前 3:28
☆精神的に楽なことは、なんでもいいことで、天国です。
天国の気分で儲かる。とても大切なことですよ。
気分がゆったりとしていると、乗せもうまくいくんです。
(脱アマ相場師列伝p228)
ギャンブルと相場は共通点が多い。
最大の共通点は両方とも金を賭けることであり、それを専門の職業にするのは難しいが、少数ではあるがプロが存在していることも共通している。
相場における考え方にもギャンブルから転用されたものが多いのは、共に不確実であり、ごく僅かの優位性が勝負を決定する共通点があるからだろう。
ギャンブルは胴元が有利であり、カジノ経営はごく僅かの優位性を根拠に、長い間には胴元が張子に勝つという前提のもとになされている。
張子が胴元に勝つには、ブラックジャックにおけるカードカウンティング等、その間隙をつく、ごく僅かの優位性にたよるしかない。
相場においても、確率は50%以下で小細工は通用せず、ごく僅かの優位性を持った定石に従った売買が長い間には利益になる。例えば、押目買い、吹き値売りの逆張りは不確実ではあるが価格的優位性を持って相場に参入する手段である。
共に勝つためには、ごく僅かの優位性を信じて実行し、長い目で見れば利益になるようにするしかないという。頼りないこと、この上ない。
しかし、相場においては工夫次第で色々な優位性を持つことができる。
資金に余裕を持つ資金的優位性、定石に従うことによる価格的優位性、専門を持つことによる習熟優位性、ツナギ玉等による安全優位性、ローリング等の手法による優位性などである。
そして、これらを積み重ねることによって心理的優位性が生じて、勝ちにつながる。
相場はほとんどが心理的要素によるものであるから、心理的優位性を持つことは安定的に利益を出すための決定的要因になるのである。
☆オプション買いの心理的負担は、オプション売りの2分の1以下である。
☆オプションは賭博に近いが、イン・ザ・マネーになれば権利行使が可能である一点で賭博ではない。(相場師スクーリングp168)